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2024年11月07日(木) |
自然に起きることは何一つ無駄ではない |
ラジオを聞きながら、山で拾ってきた栗18kgを処理してる。栗は剥くのが面倒という声はよく聞くけど、わたしはちっともそう思わない。秋の少し心許無くなった日を浴びながら栗に触れてると、幸せな気持ちになる。それくらい栗が好き。
ラジオでさかなクンがこんなことを言ってた。南国の海には珊瑚礁があるけど、水温が上がりすぎると、珊瑚礁は死んでしまう。
「人間にとっては災害である台風だけど、自然に起きることには何一つ無駄なことはなくて、9月に台風がくるのは夏の間に温まり過ぎた海水をかき混ぜて、水温を下げる役割があるんです」
そうなんだぁ!感動した。自然はなんて律儀なのだろう。隣国スペインで膨大な被害者を出した水害。人間にとっては悲惨な出来事だったけど、自然は何かを意味していたのだろうか、と考える。大事な人や住処を失った人々のことを思うと、胸が痛い。でもやっぱり自然に起きることは自然にとっては何か意味のあることだったのだろう。
今年はこの辺り一帯本当によく雨が降った。雨が全く降らず、植物への水やりを禁止されて、街の花が全部枯れて人々の心を曇らせた昨年の夏とはうってかわって、植物はのびのびと深呼吸して体を大きくした。
雨の降らないところからきた夫はちょっと雨が降っただけで憂鬱な顔をする。夫にも雨の日の楽しみを知ってもらおうと、家族全員に傘とレインシューズを買った。子供の遊び心を忘れた中年男は、息子のようにレインシューズを履いて嬉々として水溜りにジャンプするなどということは出来ないらしい。わたしは早く新しい傘をさしたくて、雨の日が待ち遠しい。