My life as a cat
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2023年07月20日(木) 47年目の誕生日

誕生日の朝。梨の木の周辺におしっこをする愛猫を叱り、何故か突然床におしっこをした息子を叱り、苛立ちながら床を拭く。生理前の体の不調と寝不足と暑さと育児の疲れと全部が一緒になって精神的に不安定。ランチは家族のことは一切考えない、"わたしの好きなもの"を食べると決めた。結局、枝豆とCantalのチーズの春巻き、卵焼き、おにぎり(これでもかってくらいふんだんに母が送ってくれた海苔を巻いた)。うん、これだ、これが一番だ。ロクちゃんは春巻き用にと出した抹茶塩(抹茶とフルール・ド・セル混ぜただけ)が相当気に入ったらしく、何にでもこれを振りかけてた。そしてデザートに自分で焼いた桃のショートケーキを嫌になるまで食べた。

人のことは一切考えずに思いっきり自分の好きなものだけたらふく食べて機嫌もすっかりよくなった午後、ふと思い出した。ロクちゃんが生まれた日、この人はわたしのお腹の中でじっと体を丸めて育って、やっとこの色のある世界に出てきたのだと思ったら、それはそれは感動して、この子にこの世の美しいものをいっぱい見せてあげようと決めた。一年後、美味しいものを食べる時の目の輝きがこの上なく愛らしくて、この子にはたっぷり愛情のこもった美味しいものだけ食べさせて育てようと決めた。その一年半後、やんちゃな二歳半の男の子がとてもとても手に負えなくて、どうしてこんなに反発ばかりするのかと怒ったり泣いたりする日が多くなって、そんな風に過去に決意したことはすっかり忘れてた。わたしは子育てとか全く得意なほうじゃないって自分でわかってる。だから一緒に美しいもの見に行ったり、美味しいもの食べたり、これくらいしか母としてしてあげられることが考えられなかったのに。それも忘れてしまったらわたしは一体どんなデキの悪い母親になってしまうのか。初心に帰ろう。子供の態度に翻弄されて怒ったり泣いたりするようではダメだ。わたしは彼にどんなことをしてあげたかったのか、それを肝に銘じて接していくことが一番大事だ。

ふと立ち止まってそんなことを考えた誕生日だった。47歳、まだまだわたしは自分育てに追われてる。


Michelina |MAIL