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「京都・丸久小山園に教わる老舗の抹茶おやつ」の抹茶のトルテを作る。この本のレシピはどれもちょっとだけ手がこんでて、抹茶なだけにコストも高くて、でも何を作ってもすごく美味しい。たまに買う抹茶のお菓子はどれもイマイチで、抹茶は和菓子と一緒に飲むに限ると思ってきたが、この本のものだけは好きでよく作る。抹茶寒天しるこやお薄のぜんざいはわたしの大のお気に入りだ。ジェラートやらロールケーキやらクレープなどはフランス人の客人にとても喜ばれる。元々慣れ親しんだもので、しかも彼らはこういう鮮やかな綺麗な色の食べ物が大好きだから、それが功を奏してるんだろう(ただ抹茶は苦くて飲めないという人も多い。カフェだってかなり苦いのにな。砂糖入れて飲むから違うのか?)。さて抹茶のトルテはちょっと難しそうに見えたが、やってみたら意外に簡単でさっとできてしまった。スポンジとクリームに隠し味のように入ったコアントローがなかなか乙。抹茶とオレンジの組み合わせなんて考えてもみなかった。
フランスは妊婦に優しい国でお腹が大きいとすぐに席を譲ってもらえたりするよ〜なんていう話はちらほら聞いたことがある。しかし、何せこの時期男女共にビールで妊婦のごとく腹の大きい人を沢山見かけるのだ。先日ニースのトラムで立ってたが、誰も席オファーしてくれなかったな。あぁ、わたしもビール腹だと思われてるに違いない。ともあれ、ここの人々のいいところはみんな席を譲り合う精神的な余裕を持って暮らしてるところだ。東京で働いてた時、電車の席の奪い合いでいい年のおじさん達が揉めてたり、杖をついた老人や松葉杖の青年が立っていてもみんな見ないふりしてたり、そういうのがすごく病的に思えた。わたし自身も疲れきっていた。辛うじてそこまで精神が壊れてしまうことはなかったが、老人に席を譲って、吊り革に捕まりながらよろめき、半分気を失っているようなこともあった。あの妊婦がつけてる妊婦マークのキーホルダーというのもその存在自体が虚しい。みんなが助け合いの精神を持って声をかけあえばそんなもの要らないのにね。ここではわたしのような若い健康そうな人間でも重い荷物を抱えていたりすると、すぐにどこかからすっと人がきて手伝いましょうとオファーがある。勤勉によく働くのが日本人の良いところといえども、こういう助け合いの精神を忘れてしまうほど疲れきるまで働いてはいけないなぁと思うのである。
8月に入って知人・友人はみんなヴァカンスに出かけていった。今年は近場でミニ・ヴァカンスみたいな人が多いみたいだが。ここへきてわたしの住む地域はコロナ患者が急増し、たちまちレッドゾーンになってしまった。北から沢山人が降りてきてるせいではないかと思うが、気をつけなくては。