My life as a cat
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2020年04月04日(土) 理想の結婚相手

料理について調べてて偶然たどり着いたフランス人男性と結婚してる日本人女性の日記。旦那の悪口と、その日作った料理写真の日記。そんな話読んだらどんな写真映えする料理でも食欲が失せる。悪趣味だわぁ、でも当人はこれでストレス発散してるのかもねっ、と通り過ぎようとしてふと見えた。沢山のイイね!人気なの、こういうの?コメントもいっぱい。

「日本人は病んでるのかしら。こんな日記が大人気なのよ」

リュカに話す。

「イイね!もコメントも同じような人達から送られてるんじゃない?」

コメントしてる人の名前をクリックして、その人達の日記に飛んで仰け反る。リュカの言った通り。フランス人旦那の悪口同盟なのだった。旦那さん達は酷い人みたいにまつりあげられてるけど、冷静に見て、書いてる人にも問題あるんじゃないかって思ったり。関係のこじれたカップルの一方だけからの話は鵜呑みにしないことにしてる。大体、こんな酷いこと言われたとかいう背景には、そんな酷いことを言われるに至った出来事があって、それは語られてなかったりするもんだ。まぁ、しかし、フランス人の男はこんなんだ、結婚するべからず、みたいな意見がいっぱい書かれてて、確かにフランス男あるある、な一般的な習性は頷けるけるけど、かといってじゃぁ他の国の人とならうまくいくのかっていう話だ。

外出禁止で旦那が鬱陶しいと思ってるのは日本人女性だけじゃない。世界中で離婚が増えてるみたいだし。わたしはこの状況になって、夫がリュカでよかったと思った。他人に押し付けないひとりよがりの清潔好き、楽天的だけど、簡素な暮らしが好きで無闇に散財したりすることがないから貯金もある。今まで会ったラテン男はみんな本当に優しい気質の人ばかりだった。デート中はお姫様みたいに扱ってくれて、毎日キスと愛の言葉を絶え間なく浴びせてくれて、どこへ行っても花やお菓子を手に戻ってくる。デートしたことなくても、周囲は優しいラテン男ばかり。しかし、デートするだけなら甘ければそれでいいが、一緒に生活するとなると話は別。明日のことは明日にならないとわからないみたいな無計画なその日暮らし、明日やれることは今日はやらないみたいなのんびりペース、せっかちできっちり計画性を持って暮らしたいわたしは、大抵のラテン男とは暮らせそうにない。今みたいな危機的状況でもマスクしないでふらふらして、挙げ句の果に罰金課されたり、持ち金はヴァカンスで使い切ってきたから、仕事に1ヶ月行けないだけでひもじい暮らしをしなきゃいけなかったり。まぁ、日本人女性と離婚したりする外国人だって、デートしてる時は可愛くて奥ゆかしかったのに、結婚したらたちまちがみがみうるさく言う色気のない人になっちゃったって人沢山いるからね。恋してる時は盲目で、共同生活が平穏に送れるかなんてことは考えても、やっぱり駄目そうなところも乗り越えられちゃうような気がしてしまう。でもやっぱり、気持ちが落ち着いてきて、ましてや子供が出来たりすると、そこで歪がでてくるんだろうな。結婚相手は10個どうしても許せないことを挙げて、それをクリアできた人とするのがいいっていう。そんな打算的じゃなくて、「好き」っていう純粋な気持ちだけで結婚したいのっ、て思うのもわかる。でも、どうしても許せないところのない人なら一緒に暮らしていくうちに少しずついいところを知って(いいところがない人間なんていないのだから、必ず発見するから)、結局ある日それが大きな愛に変わってたりするものなんじゃないかな。

わたしは結婚というものに興味がなくて、だから理想というのも持ってなかった。理想を持ってなかったから、そんなもんなのかな?で丸く収まっちゃってることも多々あるのかもしれない。でも結婚してよかったな。結婚2年目の新米妻はそんなことを思う。


Michelina |MAIL