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2020年03月10日(火) |
自家製ウスターソース |
ウスターソースを煮てみた。材料は、玉ねぎ、にんじん、セロリ、トマト、ホワイトマッシュルーム、昆布、にんにく、しょうが、りんご、醤油、砂糖、塩、りんご酢、赤ワインヴィネガー、クローブ、カルダモン、黒胡椒、白胡椒、花椒、ローリエ、エストラゴン、シナモン、オレガノ、セージ、ローズマリー、そんなところか。4時間かけて煮る。煮上がったのはカレーみたい。これをミキサーにかける。ひとくち味見。うーん、かなりそれっぽくできてるではないか!!醤油はKikkoという安いペルー産のを使う。その昔、ペルーに渡った日本人によって作られて広まったのかと安易に想像させるネーミング。しかし、味はキッコーマンとはかなり違って、どちらかというと中国の薄口醤油みたいなさらっとした味。餃子とか食べるにはいいけど、和風の煮物なんかには使えない。こういうソースなら問題ない。最後にざるで濾す。1500mlほどのソースが完成。さらにこのざるに残ったカスもとっておいてカレーとか炒めものとかに混ぜると美味しいらしい。見た目も赤味噌のようでそそるではないか。早速南瓜のカレーに混ぜてみる。さすが色んな出汁がでてるだけあってコクがでて美味い。中華麺のあんかけにも使う。やっぱり美味い。オイスターソースは化学調味料が使われてるものが多いのであまり買ったことがないのだが、このソースに砂糖を足してもう少し甘くしたらオイスターソース代わりにもなりそう。フランス産の甘くて美味しいにんじん、ビオのトマト、大好きな花椒はたっぷり、と自分のオリジナルの味が出来る。ハーブは庭や山で摘む。スパイスは家に常備してる。市販のブルドックソースはアジア食材店で500mlで6ユーロほどする。これなら3倍作れて6ユーロくらいじゃないだろうか。素敵な副産物も出来るし。全てナチュラルで化学調味料も保存料も不使用。何よりプラスチックの容器に詰まっていない。もう買うことはないだろうな。
すぐお隣のイタリアの移動制限の余波はこちらにもじわじわと迫って来ている。イタリアから国境を超えて仕事しにくるリュカの同僚はなんとかやってきたけど、帰れるのかな。毎日状況がころころと変わるから今日出来たからって明日もできるとは限らない。イタリア人でこういうときに備えて貯蓄なんてしてる人はいるんだろうか。自宅待機みたいなことになって働けなかったら今度は経済的困窮で死人がでるんじゃないかと心配してたところ、
「僕はノーチョイス。ジェノヴァに帰って息子に会いたいけど、フランスに留まって働くしかないよ。息子の母親の職場も閉まってて収入ないからさ」
と隣人のドミニク。ってことはあなたにも貯金とかないんでしょ。
「あるよ!もちろん貯金ある。☓☓ユーロ(日本でいう子供のお年玉貯金の額)」
税金が高いにしてもドミニクはけっこう高給とり。っていうかリュカの同僚はみんなそう。それなのにみんな貯金額ほぼゼロ。わたしの指導のもとにちゃんと貯金してるのは我が夫だけ。みんな本当にあるだけ使っちゃって、困ったら政府の補助金とか頼れる人に頼ればいいみたいなスタイル。これでなんとかなってるからやっぱり貯金とかしないんだろう。不思議な人々。まだここの人々のからくりがわたしには解らない。