My life as a cat
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2019年04月04日(木) 翼を持たずに生まれてきたのなら

人はみんな平等に生まれつくわけではない。ある人は美しく、ある人は醜く、ある人は平和な場所に、ある人は戦争のさなかに、ある人は五体満足に、ある人は障害を持って・・・。それでその後の人生にうんと努力したら何でも手に入るかといえば、そうもいかない。諦めなければならないことは沢山あるのだ。しかし、生まれ持って人より劣っている事柄に対して被害者意識だけを持っていても、何も物事は好転しない。壮絶な祖国の人生から逃れてこの国にやってきて、教育の機会を得たことに感謝して笑って暮らしている難民もいれば、裕福な家庭に生まれ育って、良い教育を受けて、良い職にもありつけたのに、鬱で酒と薬漬けになっているフランス人もいる。自分の生まれ持ったものをベースにどうやって人生を味付けしていくかで物事はどうにでも変わっていく。わたしは太らない体質なのではなくて、毎日45分のウォーキングと15分のエクササイズを頑張って続けて、20代の時と同じサイズを保っているのである。わたしはタフな体に生まれたのではなく(むしろ人よりずっと弱く生まれついたので)、努力してタフな体を作りあげているのである。"あなたのような幸運な人にはわからないでしょうけど"というニュアンスで自分のできないことを被害者面で語る人には"そうね、全然ワカラナイわ"と言いたい。

「翼を持たずに生まれてきたのなら、翼を生やすために、どんな障害も乗り越えなさい」

というココ・シャネルの言葉。わたしはこんな強い精神を持った人が好きなんだ。


Michelina |MAIL