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2017年11月04日(土) |
Les Image de Provence |
マントン(Menton)へ買い物へ出かけた。"Les Image de Provence"という土産物屋さんのようなお店でテーブルクロスを見るのがいちばんの目的。オリーブやラヴェンダー、蝉(幸福のシンボルとされている)、貝殻をモチーフにしたものが沢山ある。豊富な品揃え。じっくり見てまわり、目をつけたのはジャカード織。価格は張るがやっぱりのっぺりプリントされたものより風情があって美しい。一番気に入った柄のはちょうどいいサイズがなく、1時間ほどかけてあぁだこうだとあれこれ広げた挙句、帰宅してゆっくり検討してこようという結論に至った。
大きなストリートに面したこのお店の入り口から反対側に抜けると、その向かいに青果、肉、チーズ、パン、オイル、花、、、と一通り揃うマルシェがある。土曜日は午前中で終わるのでざっと見てまわりパルミジャーノとセージを買った。内田洋子さんの「皿の中に、イタリア」という本の中でリグーリア産のオリーブは小粒だがとびっきり美味しいと読んだ。こちらに来てすぐに購入してみたのだが、たまたま美味しいものに当たったのか、本当に今までで一番好きな味だった。イタリアとの国境周辺の山中をドライブしていると突然遠くの岩山にしがみついているような小さな山村が見えたりする。距離的に近い海が果てしなく遠く感じるような、地理的に隔絶された村。魚など手に入りそうにないし、野菜や果物さえ作るのが困難なのではないかという急斜面。海辺ほど太陽と温度に恵まれない山間のこんな村の周辺で小粒のオリーブはやっと実をつけるのではないか。そんな想像をしたらなんともいじらしくて、"オリーブはリグーリア産"となんとなく心に決めているのだが、ここでは見つからなかった。
BIOのお店NATURALIAで小豆を見つけた。500グラムで€2.5・・って日本よりも安いじゃないか。ぜんざいとか欲しい季節だもの。餅やもち米はアジア系のお店へ行かないと見つからなそうだから、白米に片栗粉でも混ぜて潰して作ろう。どら焼きを作るのもいいね、と購入。
ランチはD'AQUIというお店へ。この辺りの名物ソッカ(SOCCA)というヒヨコ豆の粉を水で溶いて焼くクレープがある。具を乗せず、これ単品で食べるものなのだが、シンプルでいて美味しい。このお店ではソッカの生地をパンのように焼いて、ハンバーガーのバンにしている。ヴェジタリアンバーガーにはオリーブペースト、トマト、チーズ、ほうれんそう入りのオムレツが挟まれていた。サイドに揚げたポレンタ、食後にエスプレッソとレモンチェロのティラミスを。全てホームメイドの味で満足。
南仏の買い物を満喫した日の終わり、雨が降った。こちらに来てはじめてのことで、実に半年ぶりくらいの恵の雨だそうだ。