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2017年10月29日(日) |
コートダジュール、食のメモ |
こちらに来て1ヵ月。慣れないキッチン(希望はガスだが、この家はインダクション)とツールと食材と水で、失敗もあるが、モノによってはとびっきり美味しくできることもある。
●フランス料理全般・・・レストランのフランス料理にはあまり食べられるものがない。地中海の魚は味はイマイチで高い。リーンなパンは家で作っても買っても日本より安く美味しい。ただパンを主食にするとどうしても付随してバターやチーズ(あぁ、これも美味いんだなぁ)を摂る機会が増えてしまって血管に悪そうなので、なるべく主食は米にしている。スイーツはとにかく美味しい。日に少量を毎日楽しんでいる。
●イタリア料理全般・・・セモリナ粉とかポレンタが気軽に手に入るので生パスタを打ったり、ポレンタのクレープを焼いたり。ピッツァも粉と水が適しているのだろう。間違いなく美味しくできる。
●和食全般・・・ひととおり何でも揃うと聞いていたが、つい1ヵ月前まで日本でちゃんとした日本食材を食べていたわたしには薄っぺらぺらの海苔とか、カチカチの豆腐とか、€8/ℓの醤油とかはキツい。3年も住んだらこういうのでも大丈夫になるのだろうが。ただ一番大事な米。これだけはなんとかしたい、とあれこれ買って試した。結局カルフール・ブランドの"Riz Rond(デザート用の丸い白米)"7割、BIOの"Riz Rond Complet(丸い玄米)"2割、日本から持ってきた雑穀ミックス1割でほぼ今までどおりの主食が再現できたので、あとは適当なおかずがあれば満足。意外にもこの辺りでふつうに手に入るもの、里芋、柿(KAKIとそのままの名前)、梨、大根。
●外食全般・・・中東やアフリカ系、ヴェトナム料理が充実していて個人的にはフランス料理よりこちらのほうが好みの皿が多い。
●ヴェジタリアン料理・・・意外にも日本食レストラン以外どこのレストランのメニューにも"Végétarien"という見出しを見つけることができる。フランスだけでなくヨーロッパ全体に健康を気にしてヴェジタリアンになる若年層が増えているそうだ。食の伝統を守りたい高年層の人々は苦々しく思っているとか。
夕飯にレンズ豆を使ってムサカを作った。乾燥豆類は安価で美味しいので豆好きには嬉しい。小豆はないが、インゲン豆を甘く煮たりしてぜんざいらしき味を楽しむことができる。