My life as a cat
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2017年05月31日(水) 内面のよい人

外面(そとづら)・内面(うちづら)という言葉がある。そのうち外面というのはどうでもいいが、内面だけは絶対に良くなければならないものだ、と思う。大切な家族にこそ一番良い面を見せるべきなのだ。仕事から帰って疲れた顔を見せないとか、いつも綺麗に着飾って、とか、そういうことではなくて、いちばん情熱を持って考え、接するべきだという意味。

数か月前、社内結婚のカップルが向かいに越してきた。だんなさんのほうは会社ではひたすらおとなしく、まったく目立たない青年だ。ぼんやりした人、というイメージしかなかった。結婚前にわたしの友人とちょっとした男女のごたごたがあって、そのせいかわたしには会っても挨拶もない。あまり印象の良い人とは言えなかった。

ところが、彼らの子供が歩くようになると北側の窓から丸見えの小さな庭で夫婦と子供がキャッキャッキャッキャと楽しそうにボール遊びをしているのが良く見える。見なくても楽しそうに笑う家族3人の声が夜じゅう聞こえてくる。彼は会社でぼんやりしていても、家では良き夫、良き父なのだった。いままで知ることのなかった彼の内面を垣間見てすっかり見なおしたのだった。

以前、子供を預けて共働きするカップルはどんなものかと思っていた。経済的な理由とかキャリア云々よりも子供は親が育てるべきだ、と。しかし、彼らを見てそのアイディアは変わった。彼らは共働きだ。日中子供をどこかに預けているが、その代わり5時には必ず家族が揃って遊ぶ。会社は定時で切り上げて急いで自転車に乗って帰るだんなさんの姿をよく見かける。ふたりで稼いでふたりで子育てをする。だから妻がひとり孤独に子育てに明け暮れて、夫はひとりで家族分の生活費を稼がなくてはならず、仕事にあけくれ帰宅が遅く、妻はますます孤独になり育児ノイローゼになる、という悪循環に陥ることはない。それにずっとべったり一緒にいるより、数時間離れたほうが親も子もお互いに余計一緒にいる時間を嬉しく思うものなのだそうだ。

(写真:今日のにゃんこはチリと一緒に甲羅干ししているらしい)












Michelina |MAIL