My life as a cat
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2017年04月03日(月) 春の南房総へ

南房総のドライブへ。東京湾側から山を突っ切って勝浦まで出る。菜の花を掻き分けるように小湊線が走る写真を撮るために、1時間に1本しか来ないこの電車をずっと待っている人もいるそうだ。この辺りでは桜より先にこの菜花の黄色が春を告げる。




南房総と言っても車で走って行くとその様相はどんどん変化していく。勝浦は荒々しく崖がぱっくりと切り立って地層が見える。わたしはここが一番好きだ。鴨川は一面砂浜で波が荒いのでサーファーが多い。行ったことはないが、映画で見るマイアミと雰囲気が似ているように思う。リゾート地といった雰囲気でけっこう拓けている。千倉まで来ると浅瀬に岩がごつごつとした海岸が多くなり、道はぐんと細くなって秘境のような雰囲気が増してくる。これが南端の白浜まで続く。折り返して北上して館山あたりまで行くと、もうここは東京湾の雰囲気がむんむんだ。

調べて予約してきた千倉のお寿司屋さんでランチを摂った。ネットに情報がなければ絶対観光客が辿り着かないような奥まったところにひっそりと隠れるような佇まいの店だ。はたまたネットに情報がなければこんなお寿司屋さんは予算がつかめず怖気づいて入れないだろう。房総名物のなめろうとお寿司をいただいた。何も知らずに頼んだのだが、このお店こそが125年前になめろうをはじめて出した発祥の地なのだそうだ。家族で繋いで現在のオーナーの板前さんは5代目。もうすぐ東京に修行にでている息子が6代目となるのだと言っていた。どうりで全てが絶妙なバランスで板についてる感じなわけだ。なめろうがフランスのビストロなんかにあるタルタルという料理と似ているという話から発展して故ジャック・マイヨールがこの店に足繫く通ったということを知る。背後を見ると写真やサインが飾られていた。ジャックが潜るとイルカが集まってきてしまって、地元の漁師が困惑したとかそんなエピソードまで聞きだすことができた。




トイレに入ったら覗かれたけど(笑)、とても良いお店で満足だった。



岩場を散歩。穴ぼこだらけの石が"フロマージュ"に見えたのでひとつ拾ってきた。



紫色の野草の絨毯。



白浜で海の真ん前にあるカフェでブレイク。毎朝こんなところで目覚めのコーヒーを飲めたらどんなに幸せだろうか。自家製のケーキもとっても美味しかった。




夢で見たことのある海なのか、父がいつかここに連れてきてくれたのか、定かではないが、記憶にある海だった。



タカかトンビか。大きな鳥が優雅に宙を待っていた。



午後から東京湾側を北上すると夕陽がきれいだ。



Michelina |MAIL