My life as a cat
My life as a cat
DiaryINDEXpastwill


2017年03月05日(日) Whose happiness is that?

朝のテレビ番組で、3度目の離婚をすることになったというタレントが喋っているのを見かけた。旦那さんのベースが山形になり、自分のベースは東京で子供の学校もあって云々で、離婚することになったけど仲がいいのだとやたら強調している。しまいには"Happy divorce"などと得体の知れない言葉を持ち出した。結婚という制度への冒涜だな。離婚する人を嫌悪しているわけではない。どうにもこうにもうまくまわらなくなってしまうことってある。でもそれをジョークにして喋っても反感を買わないのはコメディアンだけだし、離婚を妙に肯定してみたりするのはたとえそれがただのパフォーマンスでも見るに堪えない。結婚するということは他人と健やかなる時も病める時も一緒にやっていくという約束をするわけで、離婚するということはその約束を破ることだ。子供に約束を破ってはいけませんよ、と教えるはずの親がそれをするのだから"Happy divorce"なんて浮かれた言葉は慎むべきだ。わたしは結婚したことはないけど、誰かと約束を交わしたことはある。そしてその約束を自分が破ったことは心の中の大きな傷となっている。自分はちゃんと約束を守り遂げる人間だと誰よりも自分が一番信じていたのだから。あれは前向きな一歩だったとか、相手にもひたすら申し訳なくて、そんな風には絶対に言いたくない。この年まで独身でいると、デートに誘ってくる人に離婚歴があるなんていうこともある。離婚歴のある人お断りとかいうわけではないけど、やっぱり結婚というものを軽く見ている人が多いという感じは否めない。まだ離婚が正式に成立してないのにわたしに次の結婚を匂わせながら近付いてきたりとか、本当呆れてしまうよ。逆に"一度失敗してるから二度と結婚したくない"なんて言われても、深く傷ついてしまったのだろうなって心配になってしまうけど、そういう人のほうが余程信頼できるな。単に"married"というステイタスが好きなだけの人というのも多いものだ。妹のこともあって、結婚とか離婚とかについてすごく考えてしまうな。

フォカッチャを焼いた。半分ローズマリーで半分プレーン。もう春が来たみたいに暖かくて、生地がすくすくと膨らんでくれた。フォカッチャの生地に人差し指をすぽすぽと挿して穴をあけながら、母が貼りかえたばかりの障子に全部猫パンチを食らわせて穴を開けてしまった実家の猫の気持ちが理解できる、と思った。


Michelina |MAIL