My life as a cat
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2014年12月20日(土) THE YOUNG AND PRODIGIOUS T.S. SPIVET

ふと思い立って銀座シネスイッチで″THE YOUNG AND PRODIGIOUS T.S. SPIVET(邦題:天才スペヴェット)″を観た。3Dを観るのは2度目、昨年のパトリス・ルコントの″Suisaide shop" 以来。こちらはアニメでそう違和感もなく、言い換えれば3Dこその魅力というのもよく解らなかった。何より映画自体がまったく駄作に思えたのだが。そして今回。字幕が浮き出てるのが気持ち悪い。結論からいうと3Dの映画はうんざり。何よりとても高評価で絶賛している記事を沢山読んだが、わたしには2Dでも決して良い映画とは思えなかった。ジャン・ピエール・ジュネもリュック・ベッソンのような(ハリウッドで幼稚な映画を創る人・・・)末路になるのではないかとがっかりした。″Delicatessen(デリカテッセン)″や″Le Fabuleux Destin d'Amélie Poulain(アメリ)″のようなブラックまでいかないグレイなユーモアが好きだったのに。この作品に関してはもはやわたしにはウェス・アンダーソンと区別がつかない。

映画が終わると、顔をだそうかと思っていたパーティーの集合時間にとっくに遅刻していたので、さっと夕飯を食べて帰ることにした。1ブロック先の小ハゲ天のディスプレイにあった卵の天ぷらに惹かれて入ってみた。こんな一等地で土曜の夜1000円でおなかを満たせるのだから心配だったが、他と比較するほど天丼を知らないわたしには充分美味しかった(しかし卵の天ぷらとタレは荻窪の″天すけ″のほうがタイプだなぁ。あれ、ヘンテコで面白い店だった〜)。

そして帰宅途中。駅の外に大きなミニーちゃんのぬいぐるみが雨の中うつむけに倒れているのを見つけた。誰も気に留めずさっさと通り過ぎる。その無残な姿が酷で、抱き起して、支柱にもたせかけて座らせて歩き出した。10mくらいきて振り返るとニッコリ笑ったミニーちゃんが雨に濡れつづけている。すっかり気の毒になって、家に連れて帰り熱いシャワーで全身洗い流して乾かした。捨てられたのか、落とされたのか。ディズニーとか嫌いなのにな。こんな不思議な縁で今大きなミニーちゃんが我が家に居候してる(クロエちゃんは大歓迎してる)。


Michelina |MAIL