My life as a cat
My life as a cat
DiaryINDEXpastwill


2014年05月24日(土) 音楽のありかた

スリーブレスの腕の当たる風の妙に心地良い初夏の一日だった。

丸の内のジョエル・ロブションのカフェに行ってみた。小さくて濃厚そうなケーキ、ガレットやパンなど、小さなスペースに美味しそうな食べ物がギュッと散りばめられている。色んなベリーの乗ったタルトとコーヒーをもらった。タルトは満足だったけど、コーヒーを紙カップで出されるのはいただけない。飲み物はそれに適したカップに注ぐだけで倍美味しくなるというのに。

午後は皇居前の芝生にだらりと寝転んで過ごし、日暮れ時、成城石井で洋ナシのシードルを買って、マンスリーのポットラックパーティーへ。メンバーもお馴染の顔ぶれとなり、空気が定着した感じだ。持ち寄った美味しい料理と酒、好き好きに楽器演奏を楽しむ。こういうのは何よりもパフォーマーが楽しんでいるということが一番大事で、それなしにオーディエンスが楽しむことはできない。ビギナーからプロまで色んなレベルの人がいて、それぞれ持ち寄った楽器を奏でて、賑やかな夜となった。

音楽って奏でて楽しければそれでよしとするのが一番幸せなのだろう。ここにはプロでなくてもかなり腕の良い人々がいて、彼らは普段は会社勤めをしている。″仕事はのらりくらりです″なんて言いながらアフターファイブに自分の世界に没頭しているのだから苦しみが見えない。テレビをつければ飛鳥さんの話題で持ち切りだが、ドラッグの力を借りて苦しみながら音楽を生み出すなんて本末転倒で、もうそうなったら音楽を続ける価値はどこにあるのだろうか。苦悩を奏でるのも音楽だけれど、″売らなければ″という焦燥感で良いものが出来るとは思えない。実質音楽を辞めたところで他に食べていく当てがないという苦しい現状があるのでしょうけどね。″犯罪者の妻″というレッテルを貼られてしまう自分の世間体よりも夫の身を案じて警察に情報提供した奥さんの愛の深さを思うと、切なくなってしまう。


Michelina |MAIL