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2013年08月01日(木) |
世界遺産のザルツカンマーグートを巡る |
朝8時。ザルツブルグ中央駅から世界遺産のザルツカンマーグート(Salzkammergut) に向けてバスに乗り込んだ。バスは山間の小さな村の長閑な景色の中をひたすら走る。揺られること45分。ザンクトギルゲン(Sankt Gilgen)という湖畔に広がる小さな町に到着。
この美しい湖の色よ。この船着き場のチケット売り場にて、遊覧船と登山鉄道の往復がセットになったコンビチケットなるものを購入。バラで買うより少しだけ安い。
この船着き場のすぐ隣にモーツアルトの生家がある。何歳までそこで暮らしたのか知らないが、生まれて初めて見た景色がこのエメラルドに輝く湖だ。もうその生い立ちが天才音楽家への第一歩だったのではないかと思わずにいられない。
遊覧船がヴォルフガング湖(Wolfganggasse)を走る。ザンクトギルゲンの町が遠ざかっていく。船のデッキに出てこの景色とこの空気の中で飲むコーヒーの美味しいことよ。
これは夏の林間学校のようなものらしい。子供達がアクティビティに精を出している。
こんな水上コテージの別荘のような家が立ち並んでいる。リッチだなぁ。オーストリアの失業率はたった4%なのだそうだ。こんなのんびりした雰囲気でガツガツ働いている様子もないのに、失業率が低いなんてすごく豊かな国だ。そういえばホームレスというものをまだ一度も見ていない。
遊覧船で45分。教会が目印のザンクトヴォルフガング(Sankt Volfgang)の町に到着。
ここからは″The sound of music"にも登場した登山鉄道でシャーフベルク(Schafberg)に登る。1700m程度なのでそれほど高くはない。
緑と青ばかりの景色。宝石だね。こんな景色を前にしたらみんなマリアみたいに手を広げて歌いたくなるでしょ。
The hills are alive with the sound of music
With songs they have sung for a thousand years
The hills fill my heart with the sound of music
My heart wants to sing every song it hears..........
健康でこんなところまでやって来られたことに感謝。
さて、山頂の終着駅までやってきたのはいいが、雲がかかっていて何も見えない。ハイキングを楽しむ雰囲気でもないので、とりあえずはレストランでランチを摂ることことにした。価格は意外に良心的だ。明らかに子供だとわかる男の子がオーダーを取りに来るので聞いてみると、夏の間2ヶ月間ワークエクスペリエンスをしなければならないのだそうだ。控えめでシャイでとても可愛い男の子だった。
アプフルシュトルーデルはどこで食べても美味しい。ほんの少し砂糖を加えて煮たリンゴとレーズンを薄いパイ生地に包んで焼いただけの素朴さ。まずくなりようがない。
日本人のオジサマは絶対やらないだろうファッションセンス。バッタもカマキリもカメレオンも尻込みするね。さすがラティーノである。
来た道を下っていく。夏の間、牛達は高原に放牧されるのだそうだ。
そしてまたこの遊覧船で同じ道を引き返した。ザルツブルグの町に戻ったのは夕方4時頃。バス・遊覧船・登山鉄道と実に色々なものに乗った旅だった。明日は音楽の都ウイーンへ出発だ。