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| 2013年01月11日(金) |
皇帝ペンギンな暮らし |
こんなにゆっくりと正月を過ごしたのは何年ぶりか。昨年購入したこたつには猫がぬくぬくしていて、飼い主はDVDとお菓子をテーブルに広げて、足の裏で猫を撫でまわしながら、もはや二度と社会復帰しないのではないかというくらいのパーフェクトな寝正月を過ごした。
しかし、ついに動き出す時がやってきた。出社してメールボックスをあけ、夢から覚めた。意外にフットワークは軽い。正月太りとはよく言うものだが、スカートもすんなりと入る。なぜこんな寝正月で太らなかったのか、理由はおそらくこうだ。
昨年、"La Marche de l'empereur(邦題;皇帝ペンギン)"という映画を観た。極寒の南極の冬。皇帝ペンギン達は来る日も来る日も体を寄せ合って、ただただ一途に秋に求愛のダンスをして生み出された卵を寒さから守る。なんていたいけな姿だろうか。それにひきかえ、人間というのはなんて傲慢なのだろう。暑さも寒さも我慢できない。地球温暖化は氷河期などと同じような単なる自然現象だという意見もある。誰も正解を知らないし、ましてやわたしは科学者じゃないから知る術もない。しかし、人工的にエネルギーを作り出してはぼんぼん消費する環境が、全く地球を温めないとは考えにくい。人間が傲慢に暮らすことで被害を被るのは、南極や北極で健気に暮らす動物達だ。なによりも、我慢のない生活は脂肪だらけのようで美しくない。皇帝ペンギンのように、強く、逞しく、愛らしく生きたい。そんな憧れを胸に秘めながらも、文明社会に生れ落ちた人間だから0度の部屋で凍えながら、ただ猫と身を寄せ合って暮らすわけにはいかない、と、中途半端だが、家では暖房器具は最低限のこたつと湯たんぽだけの使用にしている。
冷え性を治して代謝を上げたければ、下半身を温めて、上半身は薄着がいいというが、わたしは10年前にそれを知って、冷え性は克服した。こたつはこれと同じだ。足の裏が温かいから体温は落ちない。上半身が寒いから体はどんどんエネルギーを燃やして温めようとする。寝正月で太らなかった理由はここにありだろう。
(写真:簡単にささっと作れる折り紙小鉢。デスクに転がってる細々したものの整理にいいね)