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2012年11月03日(土) |
自家製イタリアンパセリ |
窓辺の花のプラッターの端のほうにイタリアンパセリとコリアンダーの種をちょこんと蒔いておいたらすくすくと育った。簡単なものだ。ハーブって売るほうも買うほうも採算取れないからこうやって自宅でちょこんと育てて欲しい時に摘んで使うのがいいのかも。夕飯にはイタリアンパセリをバターにがっつりと混ぜ込んだガーリックトーストを。この苦味がいいアクセントになってる。
「嫌われ松子の一生」という映画を観た。高評価な作品のようだけど、わたしにはポイントがよく解らなかった。
「大切なのは人に何をしてもらったかではなく人に何をしてあげたかなの」
という松子を語る上で鍵となるメッセージとも読み取れるセリフがあったが、松子に当てはめてみると腑に落ちない。松子は見た目も悪くないし、健康だし、まともな親がいて、ちゃんとした教育を受けることができて、音楽の教師になることもできた。それなのに、たったひとつの判断ミスで教師をクビになってしまう。しかし、だからってあそこまで転がり落ちてしまったのは自分の考えの浅はかさのせいだろう。上の言葉からは松子が"母の無償の愛"のようなものをみんなに与えたという印象を受けるが、ふたをあけてみれば松子は誰にも愛など与えていない。暴力を振るう男との暮らしでもひとりでいるよりはましっていうのも自分のためだし、そういう精神の脆弱さが全て自らの不幸の元凶となっているし、なによりも松子と関わるとみんなろくなことがない。救いようのない、とてつもなく暗く痛々しい話を悪趣味なほど派手な色彩と軽やかなミュージカル調で見せているから気が沈んだりもしないのだが、観終わった時にどっと疲れがでたのはわたしだけでしょうか。