My life as a cat DiaryINDEX|past|will
自分の身に起きたことがまだうまくのみこめていなくて、これに関してすらすらと書くことができないのだけれど、事実はひとつ、ひとめぼれ君との関係が終わってしまったこと。先週末ははじめて仙台に彼を訪ねて、松島を歩き、塩釜で津波の傷跡を見て、山寺へ登り、温泉へ入り、彼の作ったワインをテイスティングし、一緒に浴衣を着て花火を見て散歩をした。秋にわたしが訪れることになっているパリに彼も訪ねてきたいと言い、旅先で他人にわたしを「奥様」と呼ばれる度にこちらが恥ずかしくなるくらい嬉しそうな顔をしていたというのに。いったいどうしてこうなってしまったのだろう。彼は住居の定まらない暮らしを当分続ける気でいて、それでもどこにいても1ヶ月に1度はわたしに会いにくると言ってくれたが、わたしは一緒に重ねた楽しい時間が増えることに比例して離れていることがどんどん辛くなっていた。何度も何度ももう会わないほうがいいのではないかと考えたくらいなのだから、これでよかったのではないかと思う反面、こんなに自分の言葉をよく理解してくれる人と出会えたことにもっと感謝して、欲張らずに会えない時間を耐えているべきだったのかとも思える。答えがでない。しかし、わたしがどんな答えをだそうとも事実はひとつ。もう元には戻れない。別の方向を向いて歩き出す以外に選択肢はない。
Michelina
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