My life as a cat
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2008年04月01日(火) Down in the valley

たまたまBSで見かけたのだが、奇妙でいてなかなか面白い映画だった。エドワード・ノートン扮するハーレンはカウボーイの出で立ちで西部劇の夢想の中に誇り高く生きる男。白馬にまたがり愛する女を守るのだというあまりにも純粋な(故に凶器である)正義感の下、若くどこかあきらめたところがあるフツウの現代っ子のGFを荒っぽい愛し方しかできない父親から救い出そうとして状況がこじれ、追い詰められていく。両親に置いていかれた傷が彼をこんな風にしたのか、社会にも町の風景にも置いていかれた感じだ。ハーレンが最期を迎えたのは皮肉にも新興住宅地の新築中の家の中だったが、灰になった彼はGFの手によってValleyを見下ろす丘に還ることができた。マーヴがEdを"I can't stand it"と言っていたが、確かに恥ずかしいくらいの田舎くささがにじみ出ていて適役ではないかと思った。そして後から知ったのだが、GFの弟役を演じたのはマコーレー・カルキン君の弟なのだそうだ。いやはや、兄弟そろってこんなにカワイイのに、確か両親は彼らのギャラのことで揉めて離婚してしまったのだよね。


Michelina |MAIL