My life as a cat
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2008年01月09日(水) 厄払い、食道楽

母に引き摺られ、成田まで厄払いに行った。日頃何も信じていないのにこんな時ばかりすがりつくのも気が引けるが、貴重なお小遣いからお金を払ったのでちゃんと御加護があるかもしれない。母は100円でお香を炊いて煙を全身にはたき、"綺麗にしてください"などと唱えながら顔にはしつこく、しつこくやっていた。たった100円でがめついわねっ、と眺めていたら、隣で母の炊いた煙を自分と子供に刷り込んでいるおばちゃんもいたので、我が母はとても控えめだと思い直した。

駅までずらりと続く参道の店々をひやかしながらゆっくり帰路についた。ランチを摂ろうにも目の前で生きたのをさばく鰻屋ばかりで恐くて目も当てられない。殺生を禁じた仏教の歴史はどこへ吹き飛ばされてしまったのやら。近所の寺の坊主などメタボリックなどと言っているのだから呆れたものだ。母は奈良漬を買うことに、娘は芋羊羹の試食に夢中、やっときし麺のお店を見つけて腰をおろしたころにはおなか3割満たされていた。しかし、出汁も醤油も薄めのきし麺と甘さ控えめのぜんざいのセットは大満足だった。満腹で店を出たのに、その後々遭遇するインドカレーやら豆大福、ケバブ、おやきの匂いにいちいち立ち止まって、きし麺をお腹いっぱい食べたことを悔いる食い意地のはった親子であった。


Michelina |MAIL