先週にやっとマーヴと電話で話せるようになってからは、初めて恋人を持った高校生のように電話を握りどおしで過ごした。毎日一緒にいられた頃のように、"What else?"ともう話題が思いつかなくなるまで一日のことを話し尽くしてからぐっすり眠れる夜をやっと取り戻した。昨日には最高裁へのアピールも受理されてもう一度チャンスがうまれた。マーヴが夢の中に会いにきたことが妙に不吉で、一日中吐き続けた3ヶ月前が遠い昔のように思えるほど、いろんなことが回復した。ふと、空が青いことに気付いた。帰国してからこんな青い空を見たことはなかったように思うけれど、それは単に自分の心が曇っていて本当の色が見えなかっただけなのかもしれない。やっとやっと目の前にある景色が色づきはじめた。