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仕事をはじめて一週間の終わり。職場は忙しくばたばたとしているものの、殺伐とした空気もなくみんな上機嫌で馬力をかけて働いている。そして顧客情報に触れる為、厳重なセキュリティがついて隔離された事務所できっちりとルールを守らされているものの、不要な厳しいことを言う上司もなく、なかなか環境が良い。
赤坂見附という縁が薄かった場所も歩いてみると面白い。永田町で下車して、レバノン大使館、日比谷高校を左手に、細い坂道を下りていく。近代的なビルに入った職場の窓からは日枝神社が見える。昼休みの銀行もレストランも郵便局も混み合うことはない。
帰宅するとよく働いたご褒美のようにマーヴから手紙が届いていた。相変わらずでいてくれることに安心する。日本の刑務所は陰気くさくて不要なルールに雁字搦めで、自由を奪うことで罪人を罰すということに重点を置いているような印象を受けるのに対し(説明は規則正しい生活をさせて更生をというけれど、仕事中に汗を拭うにも許可を取らなければならないような決まり事にどんな意味があるのか)、オーストラリアのはもっと「更生」や「復帰」に力を入れているようだ。マーヴが思ったほど悪いところではなかったようで、もうそんなに落胆していない、と本人が言うのが救いだ。