My life as a cat DiaryINDEX|past|will
今日はベストフレンドの結婚式。身近な将来の設計、どうしても叶えられなかった夢、降りかかる災難、壊す勇気を持てないただ生ぬるい日常の中を何年も彷徨った彼女に結婚を決意させたのは、お腹に宿った新しい命によるところが大きいようだ。1ヶ月前に会った時にはまだ煮え切らない様子で、つわりも酷かったせいかやつれていて、結婚を1ヶ月後に控えた女がこんなに疲れ果てた雰囲気でいいのか?と心配になったが、昨日の昼間に電話をしてみるとここまできたら決意はできたと言っていたので少し安心した。今日は彼女が幸せそうな顔をしているといいなぁと少し緊張をしていると白無垢を纏った彼女が浮かない顔ででてきた。近寄って声をかけるとかつらが重過ぎて辛いのだという。あぁよかった、そんな理由で。披露宴でウエディングドレスに着替えた彼女は頭が軽くなったせいか表情もぐんとよくなり、やっぱり誰からも「可愛い」と言われてきたわたしのベストフレンドだった。披露宴には旦那さんの友達が沢山来ていて、彼らのスピーチなどを聞いていたら、なんとなく男同士の友情をとても大切にする人で女に必要以上に甘いことをしないタイプの硬派な人間なのだと悟った。だから彼女はちょっと甘い言葉が欲しかったりで淋しい思いをしたのではないか。でも逆に安心した。長い人生を共にするにはこんな人でいいんじゃないかとわたしは思う。
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