My life as a cat
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2005年08月05日(金) 日本男児にお説教

先日話題に出した上司が離婚することになって、今週はずっと、子供と離れて暮らすことがどうにも辛くて泣いた目を腫らしてくる彼の奥さんに対する愚痴聞き役に徹している。奥様タイムのテレビ番組から飛び出したようなありふれた不仲夫婦話でどちらが悪いかわからないけれど、とりあえずは人として目の前のこのやつれてしまった大の男をちょっと救い上げなくてはと「それはちょっと奥さん酷いですね」と少しだけ味方をしてあげた。「そんな酷いことされる原因は自分にはないんですか?」なんてことは今は言うのはよそう。

しかし、久々に参加した日本社会で、わたしは日本人男性に絶望を感じてしまった。この会社の男性が特殊なのかもしれないし、日本社会はこんな男性で溢れているのかもしれないし、それはわからないが、わたしの暮らしているほんの小さな世界の統計では日本人男性は奥さんは「いざとなったら停泊できる港」くらいに考えている人が多い。わたしを食事に誘ってくるのは厚かましい既婚者ばかりで、本気で合う人を探さなければならないシングル男性はそう簡単に声などかけてはこない。一時は単に自分が既婚者に好かれるタイプなのかとも考えたが、どうもこの事業部の女の子みんなが同じような境遇を嘆いていたのできっとそういうわけではないのだ。

今日、電話でしか話したことのない客(若い)がわたしと飲みたいと、わたしの上司に自分の名刺を託し、さらに電話をかけてきてきて今晩あたりはどうかと言う。遂に昼下がりのちょっと静かになったフロアで説教をしてしまった。「毎日遅くまで働いて家族と交流する時間がないんだから、金曜の夜にわたしと遊ぶ暇があったら、真っ直ぐ家に帰ってたまには奥さんと交流を持ったらどうですか!」と。周囲の既婚男性陣は「あぁ耳が痛い」と言い、客もすごすごと退散していった。わたしはこれをスピーカーでも使って事業部中に放送したいくらいだった(笑)。

もう、これから結婚するだろうわたしをこれ以上絶望させないでと彼らに言いたい。たまに珍しいものに興味を示すのは結構だけれど、まず一番大事なものをちゃんとケアしてからね。


Michelina |MAIL