My life as a cat
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2005年07月08日(金) 夜の六本木

数回しか行ったことがないのに、最も苦手という思い込みのある「夜の六本木」のとあるカフェ(イメージ的にはハードロックカフェのようなところ)で暑気払いという名目のグループの飲み会が行われることになった。たまたま定時までに仕事が片付いたのでさっさと切り上げて地下鉄に乗って一足先に六本木に着いた。暑い。暑気払いというならもっと街も人間も涼しいところでやろうよとぶつぶつ言いながら目に付いたウェンディーズへ駆け込み、コーヒーを買って席へ着いて本を広げて読み始めた。5分くらい経って落ち着くと食べ物とタバコの混じったなんとも気持ちの悪い匂いに気付いた。周囲を見回すと電気の色のせいかハンバーガーを片手にコーラを飲んでいる人、タバコを吸っている人、、、みんなの顔色が悪く見えた。病んだ空間のようで恐くなって飲みかけのコーヒーを持って逃げるように外へ出てしまった。ちょっと早いけれど先に店に入ろうと行ってみると数人既に着席してビールを飲んでいた。わたしも速攻でそこの雰囲気にそぐわない日本酒を頼み、ごくりごくりと喉を潤し、2杯目からは白ワインにすることにした。わたしが日頃尻に敷いている幹事のユウタはわたしのいいつけどおりベジタリアン料理をチョイスしてくれた。オニオンリング、カレー風味の石焼きチャーハン、ゴマダレサラダ、、、。みんなはベジタリアンだということに気付かずに食べているようだった。オニオンリングは大好物なので六本木まで移動しなければならないことに文句をつけたが許そう。こんな飲み会ひとつとっても彼らはやっぱり営業マンなのだと思わされる。時間に遅れることなく飲み会が始まり、さっさと飲んで切り上げるときもあっさりさっぱりと速攻なのだ。上司のじゃぁ、そろそろ行きますか、の言葉と同時に全員が席を立ち、ごちそうさまでしたと言いさっさと駅へ向かうか次の店へと散る。店の外での立ち話もない。わたしも帰ろうと思ったら「次行くよ!」と言われ、カラオケに行ってしまった。やっぱりみんな遊びなれてるな、表面上は楽しいけれど、わたしは彼らが「感じのいい人」を演出するのがうまいのを熟知しているから、彼らを信用しきって何かを話すことはない。わいわいと騒いだ後の虚しさのような寂しさのような気持ちで一人先に切り上げて外国人や酔っ払いの間をぬって足早に六本木の駅へ向かった。


Michelina |MAIL