My life as a cat
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2003年06月03日(火) Le Grand Bleuとジャック・メイヨール

夜は寒くって、家で暖かいミルクコーヒーを飲みながらDVD鑑賞ばかりしている。今日は意外にもマーティンがLe Grand Bleuなどという大衆受けする物を借りてきたので久々に観かえした。わたしにとっては擦り切れるほど見た大好きな映画だ。

子供の頃、ガキ大将的で負けず嫌いなエンゾに性格的にとても似た父親の海好きのせいでいつも海で遊んでいた。独学で危険な目に合いながらダイビングを学んだ父は海のことなら本当に知らないことはないというくらい詳しい。波のことや海の生物のこと、、あらゆることを知っている。そんなことからこの映画の中に自分の子供の頃の姿を見るのだ。

面白い話があるのだが、実物のジャックは大変な日本びいきで毎年南房総に遊びにきていたという話がある。わたしが子供の頃に遊んだ海、そして父親がダイビングを覚えた海だ。

この映画は実際のジャックメイヨールやエンゾの話をアレンジして作ったもので実際のエンゾは"俺はこんなんじゃない"と怒ったなんて話もあるけれど、この映画で描かれているジャックの孤独はリアルだった。最後にジャン・マルク・バール扮するジャックは恋人とおなかの子供も置いて、イルカと海に帰ってしまう。海は母の胎内のようだけれど、おととしのクリスマスに現実世界のジャックは母の胎内でなく自宅の庭で孤独に逝ってしまった。この映画はジャックの拭えない孤独を見透かしていた。

(写真:Cuppuccino street,Fremantle)


Michelina |MAIL