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2003年05月29日(木) |
The Cook,The Thief,His Wife,And Her Lover |
夜中に急に映画がみたくなって、マーティンの棚に入っていたこのDVDを見ることにした。ヨーロッパ映画で、有名どころではティム・ロスなんかが出演している。初めから何もかもが奇抜。舞台のセット、衣装(全てジャン・ポール・ガルチエによるデザインらしい)、そして音楽。
レストランにお金を収めさせているマフィアのようなアルバートという男は妻にも他人にもむやみに暴力をふるい、とにかく素行が悪い。毎日高級レストランへトラックに自分のこだわりの(?)食材を入れて持ち込み、それを調理させ理屈をこねながらほおばる。妻は彼にうんざりしているけれど暴力的な彼から逃げることができなかった。が、ある日、いつものようにアルバートと食事をしていると近くの席にかけていたマイケルと目が合いそのまま恋に落ちてしまう。それから妻はレストランでトイレに行くと言っては席を立ち、マイケルとキッチンなどで密会を続けるのだが、ある日アルバートに知られてしまう。
と、ここまではどこにでもあるような話なのだが、ここからが面白い。そして最後の度肝を抜くようなシメが見もの。映像や音や人の動き、どれをとっても胸がドクドクするような迫力がある。"デリカテッセン"や"The city of lost children"を好きな人には楽しめる映画ではないだろうか。