今日、華の家から、荷物が運ばれてきた。 大事な、大事な、たくさんの本。 我が家は今、ちょっとした図書館のよう。 本体が来れる日はいつ、だなんて。 聞かない。 聞いても仕方ないし、今更、喜べない。 例えば、雷の鳴る夜とか。 怖い夢を見て飛び起きた朝とか。 仕事を終えて帰ってきた、暗い家に明かりをつける時とか。 必要と思えば、必要なのだろうけれど。 なくて生きていけないものではないと、 あたしは、5年間で覚えた。 もういいよ、と言ってしまうのはとても楽で、 言ってしまえば、もう悲しむこともないのに、 ひとりで実家に帰る勇気はない。 抱きしめられずに日々を過ごす自信がない。 これを、愛、と呼んでもいいのでしょうか。 趣味じゃない本棚を見上げながら、溜息。 やっぱり、溜息。
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