あなたに綺麗な傷をあげる
生涯、忘れられないように


言葉、途絶えがちに。
2006年08月31日(木)

気持ちを言葉しなくなったのは、あたしが逃げているだけなの。

気持ちを言葉にするようになったのは、あなたが不安なだけじゃない?





華が、確かめるように、何度も、好きだと囁いてくる。
あたしの名前を呼び続ける。

あたしは、以前よりもかなり、情熱的に呼びかけなくなっている。

それでも、胸の奥にいる、一番深くてあったかいところには、いつだって華がいる。
それを、言葉にしないだけ。





「いちごが好きだよ」
「知ってる」
「すごく好きなんだよ」
「分かってる」

そんな押し問答は楽しくないと思うけれど、あたしはどうしてか、真っ直ぐに応えられなくなった。
華を抱き締める手、抱き留める腕。
そんなものには変わりはないのだけれど、どうして、と自分に問う。






↑コメント変わります↑




全てはあなたから始まって、あなたが終わらせることができる。
そんな恋なのだと、思い知ったから。



あたしがこの場所から消えないのは、あなたがそれを止めるから。
あたしたちが続いているのは、あなたがそれを望むから。

もし、手を放されたその時には、あたしは少しだけ泣いて、
自分の足で歩き出すことを選ぶんだ。





そんなの、悲しいね。
ねぇ、華。



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