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2012年10月29日(月)

友情出演!

友情出演!
いささか政治的な手あかを感じさせるこの単語を、今回ほど原点に忠実に使ったのも稀と思われる。

寡黙な秘書さんでした。終始憂い顔で、現代劇にしては珍しく(?)普通のイケメン。
台詞は少ない割りに、結構映っていた印象。
物静かな真面目顔の中ばっかりだったので、鉢巻でこぶしを振り上げてる映像が妙にツボって繰り返し見てしまった。

もうね、役どころがとかシーンの内容とかね、どうでもいい感じ。
"山本耕史(友情出演)"! のキャストロール。これが本日のメインイベントぉー!でした。
ちゃんと二人のシーンに重ねていたのもグー。
何度も見てしまったよ。

で、何度も見ててあれ?と思ったのだけど、渡部豪太くんの名前無くないか?
出ない役柄じゃないし。友情出演!で盛り上がって意識が飛んだーということもないと思うのだが。

ドラマ自体はなー。。。。
2話に出てくれて良かった、という感じ。 ここで止められるから。
一応毎週の録画予約は入れてるけど、実験刑事トトリが始まるし、それ見てトトリ見続けるのならこっちは切る。
見てて不愉快ってわけではなく、ちんたら流して見るのに悪くないんだけど、似たようなの追いかけるなら、相棒もあるし、これに時間使わなくても、との気持ち。

全体にちぐはぐだと思う。
仏師が仏像を彫るときに、削って作るというより、石なり木なりに、埋まっている仏像を掘り出すような感覚、という。
そこに完成形のイメージがあるということ。
その例えで言うと、何人かでのみ当ててるんだけど、それぞれ違うものを作ろうとしている感じがする。

コメディは包丁の背を渡るような、ここしかないっってぎりぎりのラインを通らないと成立しない、一番難しいジャンルと思っている。
意思不統一とまでは思わないけれど、笑いのツボの焦点がぶれてるんじゃなかろうか。

効果音や画面の作りこみが「佐々木(※)の悪夢、再び・・・?」と言う、やな予感を焚きつけた。
(※佐々木夫妻の仁義なき戦いのこと)
リベンジだったのかな。一話見た限り、あれよりはマシと思う。
が、このチームの作るコメディは、もう見たくないや。

山Pの使い方も座りが悪い。つか、彼の場合は最近の売り方全てが痒い。そして寒い。
彼の良さって、"初めての舞踏会が似合う少女"に通じるものと思っていて、
それはつまり、頑なさや恥じらいやぎこちなさ。ざっくり纏めると感情の抑制=暗さ、だろうと。

なので、元気なアホボンが似合わないったらない。
とってつけたようで、妙に気持ちの座りが悪い。
相葉ちゃんならあってたと思うんだがな。

山P使うなら、普通でいいじゃん。
振り回されて、でも文句も言えないし、先輩の言うことだから従うけど、おろおろと戸惑って涙目で困って。。。ってその方がいいのに。

もしくは、ドラマとしては邪道だけど、はっちゃけた演技の後の"大丈夫かな?"って恥じらいまで撮ってみるとか。
それはそれで楽しめる。

慎吾ちゃんはちゃんと言われたお仕事する人だから、あれを望まれているんだろう。
なら、もっと淡々と撮ってくれないかなぁ。
TooMuchな演技にTooMuchな撮影じゃ、お互いを殺しあってる。

とかね。

話自体も浅ぁーーーーーーーいし、コメディ部分も大して面白くないし、エンケンも柳原も好きだし上手いと思うけど、それを目当てにあえて見るってほどの気持ちにはなれない。

端的に言って、意余って力足らずなドラマ。
これ見ると、古畑とか相棒って、さすがに上手く出来てるってことに改めて気づかされる。

こち亀はだめだめだったし、今回はキャラ設定見てはまり役と思ったのにな。
んー残念。
山Pの年齢で、大河やってあれだけの父性を見せたんだから、今ならもっと懐の深い大人が出来ると思うんだけど。
もしくは心が死んでしまった犯罪者か被害者とか。
凄くもったいない。主役じゃなくてもいいじゃん。(というわけにはいかないのか? お立場上。それはそれできっついなぁ。。。)


alain

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