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2006年10月26日(木) 妄想

何者かに突かれている感じがする。
yoh君がそう言いました。
『妄想』が激しいと聞いていたので、
「それは筋肉の痙攣だよ。誰でもあることだよ。例えばまぶたがピクピクするとかね」と説明したところ、
「そう言うんじゃなくて、誰かに突かれているみたいに、見た目にも筋肉が本当に動くんだよ。背中とか、腕とか、こやって押されてるみたいにへこむの。」って言うので、
yoh君に理解して貰えるように、きちんと説明をしました。

『どうして冷たい物を食べちゃいけないの?』で説明したように、yoh君は栄養失調気味です。
ってか、確実に栄養失調です。
で、『妄想』が現れた時期、『強迫観念』の種類や時期を詳しく聞きました。
yoh君は、強制入院させられた経験があり、それがトラウマになっているのかな?とも思ったので。

で、その過程はこうでした。
ダイエット → 妄想 → 幻覚(妄想の一種かも知れない) → 通院 → 入院
で、もっと詳しく聞いたところ、妄想が酷くなり始めたのが、40kg台に突入してからだそうです。
それまでは、夢見がちな少年であった程度だったそうです。
16歳だったかな?
40kg台だなんて、その年の男の子の体重じゃないよね?
そりゃー 体も脳もアップアップの状態だから、妄想も幻覚も見るわな。

メールのやり取りの途中で、「何のテストですか?」って聞かれたので、
「病気や妄想が先か、栄養失調が先かを知りたかったから、色んなことを聞いたの」ってお返事しました。
私は始めに 「統合失調症で幻覚や幻聴を聞くから、ある日男が何人か来て、羽交い絞めにされて入院させられた」って聞かされてたので。
実際にyoh君にあってみると、狂気をはらんだ目はしていなかったし、うつ特有の目でもなかった。
それに実際触れてみたけど、何ともなかったの。
私は貰ってしまう体質なので、本気でヤバイ人には 触ることも、それ以前に同じ空間にいることすらもできないけれど、
笑顔でお喋りするyoh君のあまりの『普通さ』に あれ?『統合失調症』の診断は、一体何だったの?って思いました。

で、その過程の順番を聞いて、やっぱり栄養失調のせいだって判って、
「ああ!拒食症の治療をしたのね。それの為に入院したのね」ってお返事しました。
食欲の出るお薬を飲んで、食べていたら、体重が66kgに増えて、その増え方に恐怖を感じたみたいだけど、
男の子の66kgって全然普通だし、点滴もされなかったって言うから、きちんとした治療がなされなんだなって思って。

究極の 死ぬとか生きるとかの肉体的限界に達してたから、そりゃー妄想も幻覚も見るでしょう。
良かったね。あの時 死ななくて。
「そういう判断ができる人が 身近にいたなんて、護られてるね。」って言ったら、
過去に誰かに 「あなたには守護霊がいない」と言われていたyoh君は、初めて絵文字を送ってくれました。(^−^)こんなやつ ^^

で、食べる必要性と、栄養を摂らない怖さ、ちゃんと栄養を摂ったら、筋肉も痙攣しなくなるよって伝えました。
痙攣に効く栄養素を調べたらミネラルで、だから海藻を毎日食べなさいって言いました。
・・・ちゃんと食べてるかな...

で、突かれる妄想です。
先週末に私の持っていた水晶をプレゼントしました。
yoh君がはめていたブレスレットを触ってみたところ、『体を冷やす性質』を持っている感じがしたので、
これは、生命力がつくまで、はめない方が良いよって言って、その代わりになるもの、心のよりどころとなるものと思って、
私が瞬時に気に入って叔母から貰ったものをプレゼントしました。

それを使って暗示をかけてみようと思いました。
妄想が、自分の想像の産物であるなら、良い方向に想像することによって安心感により消えてくれないかなって思って。
それに、よりどころとなる物として、妙な宗教や啓蒙団体、アヤシイ壷などよりよっぽど良いと思って。
で、こうメールしました。
水晶には清浄にしてくれる性質があって、悪や邪を払ってくれるよ。
もし、yoh君が力を持っていたとしても、バリアを張って、yoh君を悪や邪から護ってくれるよ。って。
そしたら、他の女性から貰ったものを大切に持っていたら、彼女に失礼なので、彼女の元に置いてきたとのことでした。
彼女が眠っているときに、彼女の身体が何かに突かれたみたいにピクピクしていたので、彼女を護ってくれるかなって思ってって。

うーん
手ごわい。暗示作戦は失敗 ^^;
にしても、彼女のことを気遣うことができる男の子は素敵です。
でも、彼女に対しても『何かに突かれている』という言葉を使ったので、こうメールしました。

題:気になったこと
「突かれている」と言う言葉は、これから一切使わないこと!
栄養士の私が言うんだから、そのピクビクは栄養不足の筋肉の痙攣だし
☆☆さんのピクピクは、疲れから来ているものです。
妄想と言う言葉を使うってことは、自分が真実ではないことを妄想していると、ちゃんと知っているのだと思うんだけど、違うかなぁ?
そう思ってしまうことは仕方がないけれど、それをメールや言葉に出すのは、yoh君自身が意識して行っていることで、
なら意識して使わないで欲しいの。
人間の脳は騙されやすく、自分の言葉によって自己暗示にかかってしまって、その恐怖から抜けられなくなる。
そう思ってしまったら、その都度「違う。これはただの筋肉の痙攣だ」と自分の脳に言い聞かせてあげてね。


返事が来ました。
「筋肉の痙攣だってことを 自覚しているので大丈夫です」って。

なのでもう一回メールしました。

『微妙に伝わってないっぽいので、もう一度言うね。
言葉にしないこと!
自分でちゃんと自覚していても、言葉に出すと自己暗示にかかるの。
今は安定してるけど、不安定になった時に、その自己暗示に引っ掛かっちゃう恐れがあるから、言葉に出してはいけないと言ったの。
言葉には魂があり、その言霊(ことだま)を操るのは自分自身だと自覚してね』

yoh君はとても頭の良い子なので、ちゃんと解かってくれました。
「これからは『負』の言葉は出さないようにします」って返事が返ってきました。
一人ぼっちの孤独感から、妄想であっても『何か』に突かれると安心する。
そうメールに書いてあって、その孤独がなくなったら良いのになぁって心から思います。

今の妄想は、彼女をある芸能人が 今日にでも迎えに来て さらって行ってしまうこと。
ありえないんだけど、そう強く思ってしまうのであれば、苦しいよね。つらいよね。不安だよね。
彼女を心から信用できた時、少なくとも その妄想はなくなると思うんだけど。

それを妄想であると自覚してるのであれば、それを思っても口に出さないこと。
口に出す言葉は、その反対のことを言うこと。
この思いは妄想であって、本当のことではないと きちんと言葉に出して 自分の耳に聞かせること。
自分の耳に脳に言い聞かせること。
自分に暗示を与えること。
それは私が過去に行った 幸せへの第一歩でした。


夏海 |お手紙夏海のお部屋

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