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2006年10月12日(木) どうして冷たい物を摂っちゃいけないの? 〜 鍼の先生のお答え 〜

鍼に行きました。
そこで先生に『どうして冷たいものを摂っちゃいけないの?』の答えを、中国医学方向から説明して欲しいとお願いしました。
で、照れながら、話してくださった答えは、次の通りです。


もともと冷たい物は 胃を刺激する。
例えば夏、冷蔵庫で冷やしたものは、自然界に存在しえない温度であり、
それを摂り過ぎることによって、胃に刺激を与えてしまい、
胃が緊張を強いられる。
胃を絶えず緊張させた結果、胃の働きが悪くなり、
胃を悪くすると、胃から熱を下半身に向かって下ろしていく機能が衰え、体の熱が胃に集中し(嘘熱:きょねつ)、
本来なら下半身へ向かって体外へ放出するはずである『嘘熱』が、上半身へと昇って行く。
上へ上へと向かっていき、『嘘熱』が頭で滞る。
頭上から放出する方法はとても難しく、一般の人にはできない。
よって、熱が脳にこもってしまう。
つまり、頭寒足熱の反対の状況になってしまう。
簡単に言うと、脳がオーバーヒート状態になる。

熱が脳にこもると、不眠や自律神経が乱れたり、頭痛や めまい、吐き気、熱っぽいなど、さまざまな病気の要因となる。
上手に体の熱を体中に巡らせ、体外に放出するためにも、胃に優しくしなければならない。
常温以上のものを食べることを心がけ、食べ過ぎや飲み過ぎなど、胃を酷使し続けることがないように気を使って、
健康な毎日を送ってください。




この下書きを持って、先生に確認に行くと、師匠にFAXで送ってくれ、師匠が手直し下さったものを郵送で送ってくださいました。
先生、お師匠さん、ありがとうございます。

以下、お師匠さんのお返事です。


基本的にこれで良いと思います。

多くの人は、身体を外から冷やさないように気をつけるのですが(防寒・使い捨てカイロなど)、
冷飲食は、体を中から冷やします。
その結果、いくら外から温めても身体は冷えたままです。

冷飲食を取りすぎることにより、胃は消化に必要な体温を失い、消化機能が低下します。
その状態が長く続くと水分の処理能力も不十分になり、水分が停滞します。
また脾臓(ひぞう)は飲食物を消化し、それらから得る栄養を全身に巡らします。
その機能が低下することにより、身体のエネルギーが不足します。
このエネルギーのことを『腎陽』あるいは『命門の火』と呼んでおり、
この不足状態を『腎陽虚』『腎陽不足』などと呼びます。
『腎陽虚』の状態になると、下半身に水分(津液)が滞り、足が冷えたり、
逆に熱が頭に上がったり栄養が回らなくなります。

- 以 上 -


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