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2004年08月07日(土) 同じところには、いられない。



別れ話


というやつを、彼と初めてしました。


例えば付き合いだして半年の間のように。


半同棲の半年のように。


そんなふうに自然にうまくいってたわけじゃなかった。


あたしが泣くことがふえて
彼が困ることが増えて



二人に言えない想いが重なっていく。






「会いたい」
という。
そう言う自分の気持ちが
本当に、会いたいという気持ちから
素直に出ていたわけじゃないと、思った。



彼を、試すようなことをしてたと思う。



あたしのために、
どれだけ頑張ってくれるか



そんなことで愛情を測ろうとしてたんだろうと思う。



ばかだなあ。


そして彼はあたしの、ほぼすべての欲求を聞いてくれた。



多分、とても無理をして。



そうやって会うことが
「とてもいい時間」
を持ってくることはあんまりなくて


あたしは
満たされきることもなく
彼への罪悪感のほうが大きくなって


彼には疲労がたまっていく。



多分
会っている間に
楽しい時間も幸せな時間もあったと思う。


でも
たとえばその日を思い出したとき
ぱっと思い出すのは


あたしは彼の疲れた顔だっただろうし
彼はあたしの泣き顔だったんだろうと思う。





だめだ


と思った。




そして
彼も、
「昔のように」
は、あたしを好きじゃない。




それを、すごく感じた。




あたしはわがままだ。



欠けたり満ちたり、

そんなお月様のような気持ちには耐えられない。


いつもまんまるで
あたしを愛して欲しいの。



でもね。


そういうのは
ふつうは
むりなんだって。




あたしね。


この人とだったら
ずっとこんな風に
夢みたいにすごせるって思ってた。



世の中にあふれてる恋人たちの悩みに
ぜんぜん実感がわかなかった。




でも、
いろんな友達が言ってたいろんな気持ちや
いろんな
「うまくいかなさ」
が、
すこしかもしれないけど
理解できた。



でも。


今まで夢みたいだった彼との恋愛を
急に現実的なものとしてやっていくのは
あたしには
なんか悲しすぎた。




いろんな話をしたから
彼はあたしの夢見がちなところに、
今の現実とのギャップを感じただろうと思う。



こんな二人で
このままやっていけるかな

と。



あたしが
別れる


という言葉を口にした。



彼が
しばらくして


いいの?



と聞いた。




いい。




とこたえた。




わかった。




と彼が言った。






そのあと
ぽつぽつ話して
二人とも多分泣いた。




でも、
彼は
いい
って言った。




別れても、いいよ。
あこがいなくなっても、いい。





あたしにとって
別れる別れないより
そんな彼の認識がすべてだった。




そんな場所にとどまるのは、







つらすぎる。






もか |おてがみ

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素材おかりしました。偶然HNとおなじ!