d a y s*
photo & text by tomoko
* 2007年05月09日(水) |
『すべての美しい馬』(2000年/アメリカ) |
WOWOW放映。
古き良き時代から高度成長期をむかえていくアメリカのテキサスからメキシコが舞台。
単純に馬が好きなのでどれだけ馬が出てくるかなぁというだけの興味で観たのですが、エンドロール時には感情が高ぶっていないにも関わらず涙が流れていました。
主人公ジョン(マッド・デイモン)は祖父の牧場で多くの馬と共に生活していたのですが、祖父の死を境にカウボーイとしての生活が困難な状況へと追いやられてしまいます。広大な牧場を油田にしようと目論む母親と、それに関してノータッチの離婚している父親。その中で、カウボーイとして生きる場所を求め、親友のレイシー(俳優さんの名前を忘れたんだけど、E.T.のエリオット少年の人)と共にテキサスを離れ、越境してメキシコへと向かいます。その中で様々な文化の違いに触れ、辿り着いた牧場主ロチャの信頼を得、手さばきのいい野生馬の調教で牧場で働く人々から認められていくのですが……幸せな環境は続かないのです。ロチャの娘、アレハンドラ(ペネロペ・クルス)との身分と文化の異なる恋愛や、越境時後行動を共にしていた少年、ブレヴィンズの馬に関わったことで巻き込まれていく事件、殺すか殺されるかの刑務所での体験。そんな中でもジョンは確固たる不変の意志を貫いていきます。「嘘は言わない。真実しかない。」それでも真実を通してもどれだけ誠意を向けても掴めない存在にも遭遇し、この世に神なんていないんだと一度は絶望するのですが、すべてを彼なりの方法で精算し、懺悔し、テキサスへと帰っていくのです。「神はいる。じゃなきゃ生きていられなかった」とつぶやきながら。
全体的に流れが穏やかで、胸がすくようなアクションシーンがあるわけでも、激しい愛憎(笑)があるわけでもないんだけど、飽きずに観続けられた映画でした。渋いお話です。でもこういうのが好きなんだよなー私。