Leben雑記
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内田樹(ウチダ・タツル)はイイ。おもろいよ。 『街場の現代思想』を読んだんだけど、最近めっきり本に触れなくなっていた身には良い気つけでした。 フリーターってやっぱ優秀なんですね。労働者としては。内田がこの中で書いているところによると、フリーター批判は主に二つの源泉から来ていて、一つは忠誠心の高い低賃金労働者という性質に関して、左翼的革新を望む人にとっては都合が悪いから。もうひとつは、低賃金労働に甘んじる人が増えると経済そのものが回らなくなるから、というのは、フリーターは貧乏だからモノを買わない、という意味で。
今の自分の状況が、主に就活からなっているもんだから、なんかこの本の内容はいちいち刺さってくるものがあった。択一的な選択を迫られている時点で、自身の舵取りにすでに失敗した証なのだ、といったこととか。そういう話が、結構仕事とか会社とかの具体例で書かれてる。痛いよ、ママン。 社会派の学者というか、こういう、メディアとかの外部に発信するタイプのセンセというのは、結構いいものだと思うよ。うちの大学にも、人文学部にそういうタイプの人がいるけれど、パスマガにロックの連載をしていたりする。やっぱ授業はそれなりに面白い。俺はまったく人文学部と関係ないんだけれども。
想像力の欠如といっていたことが印象的だが、それと、仕事や勉強に覇気のない若者…というのは、おそらく内田が考えているであろう通り、つながっているんだろうね。この本自体は同じ生で扱われていたりしなかったけど、こうして一つの本に二つの話題が乗っているあたり、同じ論法でゆっているわけで。 ま、とにかく、自分の未来について考えることをしないから、覇気が出てこない、ということは、自分にとっても当てはまることだと思った。 痛いよ、ママン。
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