酒場と野球と男と女
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2007年06月06日(水) おもろい話はちょっとシニカルで……、の巻。

        おもろい話は、ちょっとシニカルで刺激的ですな。


取引先の管理職A氏の話。

「関西方面の営業所所長だった十年以上前の事だったんですけどね、

 ある得意先の社長が、こうおっしゃるんですよ」


社長 「いやほんまの話、オレラの同胞は、根性あるやつばっかりや。

    プライドもあるし、せやから芸能界やスポーツ界で皆成功

    するんやな」


A 氏 「そうですなぁ」


社長 「和田○キ子もそうや、西城○樹、スターにしきの○きら、

    大女優松坂○子もおるでぇ。野球の金本や、金村、何言うても

    400勝投手もそうやろう」


A 氏 「そうですなぁ」


社長 「まぁ野球選手は、多いなぁ。確かに」


A 氏 「そうですなぁ」


社長 「(突然声を潜めて)いや、ここだけの話な」


A 氏 「(身を乗り出し)はい?」


社長 「クロマティも、そうなんよ」


A 氏 「(イスからのけぞり)へっ!?クロマティ?


社長 「(自信たっぷりに)そう巨人のクロマティ、同胞や


A 氏 「……あの、クロ……」


社長 「(また声を潜め)誰にも言わんといてや」


A 氏 「……はぁ、そうですなぁ(誰に言えるかぁ!そんなん!)」



「……、もう可笑しくて可笑しくて、社長真顔ですよ、あり得ないでしょ」

管理職A氏、思い出しながら、破顔で当時のやりとりを再現してくれます。

「いや、もう帰る道すがら、笑いが止まりませんでしたよ。

 早く帰って、誰に話そうか、もうそればっかり考えて……」


 ニコニコし、懐かしげに語るA氏。

話の可笑しさもさることながら、

その社長とは、情の通ったいいお付き合いがあったんだろうなぁ

と、想像し、何となくふっと羨ましくも感じましたわい。



 おもろい話は、シニカルで刺激的で、どこか温かい。







 


熱血野球オヤジ |MAIL

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