酒場と野球と男と女
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2006年03月13日(月) |
オイラのバッグは、いずこ?(タイトル、シンプルな分だけ切実でしょ)の巻 |
さぁ、困った困った、コマッタ政夫。おせ〜えて、おせ〜えて!
セカンドバッグの行方、おせ〜〜〜えて!
走る!走る!降車場まで、ひたすら、一直線。
しかし周囲のヒトには、カトちゃん寿司折持って千鳥足、に映ってんだろうな。
走るほどに、もつれるほどに、昨晩からの、
体内罰ゲーカクテルが馬刺し蟹ミソと相容れて、極上の奈良漬を変成し、
慣性の法則に断固抗議するかのように、怒涛の流動プラカードを掲げ、
猛烈食道逆流を企てている。
飲み込む?飲み込んじゃう?
まぁその、キミらの要求は、飲めんよ。飲めんがね、うっ、うっ、飲む!
全部は飲めんが飲む!少し飲むから、飲むから手荒なマネは、ね、キミ、ーーー。
ん?ん!んんんん、おん!!
飲んだ!飲み込んだ!!酸いっ!酸っパ!中和中和!!
何かアルカリ性のもの、アルカリ?
ベタ云ってんじゃぁないよ。余裕ないっしょ、ホント。
で、バスいた、俺のバス。いや違うけど、キモチはそんなもん。
運転手とか誰もいない。扉は開いている。入っていいもんかどうか知らん、入る。
俺のバスの俺の座席の俺のセカンドバッグ!
ねぇ〜〜〜〜〜〜〜よ!!
ここだよな、俺の座席、あ、ここだっけ、違うっけ、ーーーーー。
結局全座席見た。
やっぱ、ねぇ〜〜〜〜〜よ!
先ほど断固抗議された慣性の法則社長が、
おめ〜ら、さっきはよくもワシに逆ろうてくれたもんよのう、と奈良漬労組を
下向くたびに、体外に放逐しようとする。
そりゃぁ、いかん、いかんよ。バス、バス、エチケット袋はないか?
あるわけねぇか、遠足バスじゃぁねぇんだから。
と、自分ボケ突っ込みしてるうち、法則はしぼんでいった。
幼少のころより、土曜昼吉本新喜劇に慣れ親しんだこと、今カンシャ!
さすがに、運転席は、チェックできんわい、とバスを降りた。
はぁ、ものの4、5分も車内探索していないのに、
徒労感が五体に、ト、ロ、ウ、カ、ン、と一文字ずつまとい付く(byネプリーグ)
ほあぁ〜んと、へたれ崩れ落ちる間際、背中に、誰かが、−−−。
「探し物は、これかねぇ?」
運転帽を被った小柄な眼鏡のオジサンが、ビミョウな北関東訛りで、
ボクのオレのK井からの(鯛をエビで返す)ダンヒルセカンドバッグを、
ぶらぶらさせているでは、あ〜〜りませんか?
「うん、そう、ボクのボクの、返して、ボクのぉお〜!うぇぇぇぇ〜〜ん!!」
と、年中さんのように泣きたかった泣きじゃくりたかったホント。
でもオイラは、中年さん。
喜びの中に適度なテレ含有と体育会系を交え、
「あっ、そです、自分のっす、いやぁ、ありましたか、ありがとございます」
あくまでも、爽やかに晴れやかに云ったのだが、運転手サンやや顔を背け気味に、
「気をつけてねぇ、呑みすぎんように」
侮蔑と憐憫、嫌悪と郷愁。運転手サンの鼻唄がきこえてくるような。
オヤジみたいなよぅぉ〜酒呑みだけはぁ〜ならぬつもぉ〜りぃがなっていた〜
ーーーやっぱ、酒臭いすか?かなり、ですか、臭いますか?
と、気を遣い、
「ふぁりふぁっとうほざいふぁした」
口を出来るだけすぼめ北陽の虻川のようにして、礼を言って受け取った。
「いやいやぁ、この忘れもんは、あんたしかいないと思ったんでねぇ。
ここで待っとんだんだわぁ」(お言葉ですが、だったら早く出せ)
「あっ、そぼうっすふぁ?」(まぁ運転席まさぐらんでよかったでぇ)
まぁそんなんで、球場バックネット裏に戻ったわけですわ。
席には、別便で来たウチのカミサンと父母会仲間の、Kさん、Sさんも。
「クサっ!酒っくさっ!!」
会った瞬間カミサン、オイラを見て鼻つまんだ。
Kさん、Sさん、やや引き気味のそれでも笑顔で迎えてくれました。いい人たちだ。
試合は、9時すぎから。ムスコは3番ファーストでスタメン。
3タコ2四死球、途中から、リリーフ2回2被安打1失点。どうでしょう、ん〜ん。
次期春季大会シード校相手と言え、試合も1点差負け。んん〜どうよ。
まぁ、その件は、完全にお酒抜けてから論評をって、いつ抜けるんだか。
それでもそれから2試合、しっかり観戦しスコアブックも付け、
夕方球場を後にしましたとさ。
長い長い長い、土曜朝9時起床〜日曜夜20時就寝、35時間。
35時間のうち、16時間呑み漬け、5時間野球漬け、2時間HG漬け、1時間仕事漬け、
1時間駅ベンチ漬け、1時間球場芝生枯葉ベット漬け(仮眠)、3時間交通移動、
1時間トイレ漬け、2時間安息。が、残3時間記憶不明ーーーー。まっ、いいか。
さ、月曜あさ6時だ、WBC、始まるよんん〜〜〜。
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