K馬日記
サリュウラヴケーマ号とバリトンサックスの『ウエエ、ウエエ』なわだち
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2010年10月19日(火) ドガ!!

おはようございます。
ただけーまです。

横浜市美術館に行ってドガ展に行ってまいりました。
えどがーどが!
感想はというと、思っていたほどでも、という感じ。
湯浴みをする女とエトワールと競馬場の絵と綿花取引の絵がよかったです(笑)

というか、ドガがモチーフにした対象ってとても独特だね。
競馬、踊り子、裸婦・・・
競馬と踊り子は美の瞬間性を追求したドガっぽい主題だとは思うけど。
裸婦はなんでなんだろう・・・
とりあえず、ドガの描く女性の背中のエロさといったらもう天下一品(笑)
いや、情欲を湧き立たせる何かがありますね。

大胆な画面構成、というか絵を切る(断絶する)という新しい試みをしたドガ。
そこがまた一瞬性を強調していていいですね。
アカデミスムの画家であったアングルに影響を受けたらしいですが、間逆の進行をしましたね。
あ、でも裸婦を書いていたのはアングルの影響が大きいのだろうか。。
アングルもいい背中を描いたらしい(笑)
印象とアカデミスムという2つの潮流のちょうど合流地点にいた画家なのかな、ドガは。
でも、タッチや何やら、大体は印象派の手法をとっているねー。
競馬場の絵とか綿花取引の絵は、とても丁寧に描いていて、とてもドガの著名作からは想像が出来ない。
アカデミックな写しの技法を取り入れているのでしょう。
ただ、構成や扱う主題はもう完全に印象派ですね。
俗世的なもの、でもないのか。
競馬とバレエという、いわゆるブルジョワ階級の娯楽を主題にしたもの。
少なくとも、神話や宮廷を題材にしない時点でもうアカデミスムではあるまい。

そしてもう1つ付け加えること。
それは彼がエドゥアール・マネと親しい関係だったということだ。
時には険悪だったらしいが(マネが、ドガの描いたマネとマネ夫人の肖像を切ったという実話もあるww)
しかし、そのせいもあってか、やはりマネからドガへの影響は多少なりともあったのであろう。
1つは黒の可能性という点。
マネは黒を上手く使った画家として有名。
※その黒の可能性はベラスケスから始まり、ゴヤ、マネ、マティスという風に受け継がれていく。
当時は黒を使用することがあまり良しとされていなかった時代なのです。
俗世的な絵画で、ドガはかなり黒を多用しています。
それはもちろん人物の服装が背広・スーツであったこともやはり原因でしょうが。
その背景との明るさとの対比によって、うまく黒を生かしている。
まあ、そもそも全体的に暗い絵が多いんですけど。

最後に「エトワール」
初来日ということで、これがメインだったわけですが。
いや、実際すごかった。
1番良かったねー、やっぱり。
一瞬の美を印象として描きだしつつも、やはりアカデミックな部分も忘れない。
踊り子そのものがもはや1つの三角で、それを背後から窺う背広の男ともう1人の踊り子の存在も三角である。
そして、カーテンの形も大きな三角で、左下の空間もやはり絵の対象物によって残りの空間を切り取られた三角なのです。
って、まあ以上がぼくの感じた感想ですね。
まあ、すべての解釈は見る側の自由ですからwww
間違ってても笑わんといてね、という逃げ道。

てか、ドガとベルト・モリゾが近い存在というのを知ってすごく驚いたわー。


そして横浜市美術館の常設展のレベル高すぎワロタwww
ダリ、マグリット、ミロなどシュルレアリスムの絵が多数展示されております。
いや、これは特別展がなくても行くべきwww
てかダリはやはりよくわからなかった・・・
いや、絵はすごく好きだよ。
でも何を表現しているのかがまったくもって・・・
誰か解説を・・・(苦笑)

ほかにもセザンヌやら何やらそろえてあるみたいなんですが、回りきれませんでした。
すごく残念・・・
まあ、次も何か浜美で特別展やるだろ。
ということで次回にまわそう(笑)

あー、次はゴッホ展に行くつもりだが、あんまり楽しみではないな。
まあ、勉強のため勉強のため。
あとはポーラのルソー展と、12月になったら文化村でモネ展やるんだ!
これも楽しみだねー。
てか日傘をさす女の風吹き版を生でみたい。
やっぱりあれが一番憧れる。

あの透き通る空気感と。
幸福を運ぶ草原と。
少し憂いを感じさせるあの2人。


多田K馬 /K馬への報告 /これ押すべし(≧ω≦)ノシ

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