妄想暴走オタク日記 web拍手


2008年04月04日(金) ネタばれ


 「愛か死か、なんてヒーロー漫画みたいや」

 実際オレらヒーローなんやけど、とイエローは言って笑った。
 余命僅かだというパープルの為に、イエローに必要なのは愛を失う事らしい。皮肉な事に、それはパープルを失う事でもあった。イエローはパープルを愛していたから、それを失う事は、すなわちイエロー自身を失う事でもあった。
 それでも、とイエローは思う。
 自分はたぶん、もうすぐ死に至る。愛を手放す事は出来ないから、パープルの為に死のうと思う。だってパープルのいない地球は守る意味がないし、生きる意味もない。
 「だからオレはたぶん、正味ヒーローにはなられへんのや」
 不特定多数を守るより、パープル一人を守ればそれでいい。…今は。
 それがどれだけの背徳か、間違った事か、薄っすら分かる気はするけど、それだってどうでもいい、と思う。だからこれから自らの行く先が地獄だとしても、それもまたいい、と思う。
 だって、パープルのいないこの世界だって、地獄には違いない。
 「願わくば…」
 じわりじわりと迫り来る死を待つべく、イエローは地面に横たわる。そうしていると地球に抱かれているような、パープルの愛した地球に抱かれるような気分になる。

 願わくば、三途の川、蜘蛛の糸でもいいのだけれど、死に至るまでに一度でいいから、パープルと擦れ違う事が出来ますように。
 そうすればその一瞬を逃さずに、パープルに聞こえる大きな声で、愛してると言えるから。

 その時を思い浮かべて、うふふと笑みを浮かべる。
 幸福な微笑を刻んで、イエローはそっと目を閉じた。


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横蟻の東からバトロワレンジャーの速報メールが来て、ぎゃっと叫びつつここここんなの?と勝手に想像した黄紫…。絶対に間違っている自信があるので、こんなんらしいよーというノリだけでお楽しみ下さい。



ってか、久し振りの日記(1ヶ月振りらしい!)なのに相変わらず適当ですみません…。
一応、未定を見たり東方神起に連れて行かれたり色々あったんですが、なかなか日記に手がつかず…。

そんなこんなで、生きてます。(すみません)


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