「幸せにするっていうけど、具体的になにをしてくれるの?」 と言ったらしい。僕の友達のRさんが。 そして言われたらしい、僕の親友のY君が・・・・。
『なんだよ、その熱々な痴話喧嘩は なになにプロポーズでもして、まさか断られたの』 「そうじゃないけど、ちょっと色々あって・・・」 『よくわかないけど、いくらなんでも朝4時半に電話してくんなよ』 「ごめん、ちょっと俺の話を聞いてほしくて、だから今から飲もうよ」 『・・・はぁ?』 「俺の家でいいから」 『こんな朝っぱらから? そういう話は僕より樹や和のほうがいいと思うけどなぁ〜』 「電話したけど出なかったからさぁ」 『そりゃ〜そうさ、だって朝四時半だし』 「待ってるから、いますぐ来てね」 『その話、電話じゃ駄目なの?』 「電話じゃ無理」 『わかったよ、今から向かうよ』
今まで、Y君、Rさん関連の衝突は何度かあった でもどうやら今度ばかりは意外と深刻な問題のようだ。
『面倒だなぁ』 そう思いながらも、渋々Y君の家へ行った。
Y君はそうとう酔っていたため 「ねぇ〜聞いて」 「俺、間違ってる?」 「幸せってなに、やっぱり金」 「なんでいつもこうなるんだろ」 「はぁ〜もう疲れた」 終始こんな言葉を繰り返し、いったい何を伝えたいのかさっぱり理解できない。 当然こっちが 『で、結局なにがあったの』 『喧嘩の原因は?』 『浮気でもしたの、されたの』 何を聞いても、へべれけに酔っているY君とは会話は成り立たない。 まぁ〜、いつものことなんで別にいいんですけど。
もう色々と面倒くさなってきて、一向にラチがあかないので Rさんに直接かけることにした。そのほうが早い。 しかし、電話に出たのはRさんの友達のNさんだった。 『あれ、かけ間違えたのか』 携帯の画面を見ると、確かにRさんの名前が。 「何々、もしかして君も犠牲者の1人」 『そうみたいですね』 RさんはどうやらY君と喧嘩したあとにNさん家へ行って 言いたいこといったら満足したのか、すぐに寝てしまったらしい。 Nさんは1人でボリボリお菓子をほおばっていたところらしい。どうでもいいが。
それでNさんの情報を元に、喧嘩の原因が判明。 喧嘩の発端は 「Y君がテレビの録画を忘れた」 たったそれだけのことで、Rさんが機嫌をそこねて口論に。
はぁーーーなんだよそれ(怒) もし、今にも崩壊しそうな関係だったら 『高そうなプレゼントを接着剤代わりにして修復を図りなさい』 ってアドバイスしてやろうと思っていたのに ここまでどうでもいいと、もう飽きれて他所でやってくれって感じ。 なんかもう隣でY君も寝てるし、結局なんだったんだ僕は・・・・。
そんな愚痴をこぼし、滞在時間1時間もしないうちに家に帰ることにした。
で! 本題はこっからで 普段だったら、こんな出来事を日記に書くことはないのですが。 僕が思ったのは 「幸せって具体的に何」 ってことです。
そもそも幸せってなんでしょうか。 誰もが一度くらいは考えたことがあるのではないでしょうか。 一度も考えてことないよ、そんな人もいるかもしれませんけど そんな人は僕から見たら、きっと幸せ者なんだと思う。 自分が幸せじゃないから、幸せってなんだっけって 考えてしまうのではないでしょうか。
幸せとは、金銭面なのか恋愛面なのか健康面なのか他人と比べるものなのか 具体的にいうとなんなのか。 欲望や願望が叶えられたときに、人は幸せになれるのか。
まぁ〜、言ってしまえば 幸せとは十人十色で、 人それぞれが描く幸せの形というのを持っているということ。 幸せの厄介なところはそこで。 自分が思う幸せと、相手が思う幸せが必ずしも同じ幸せとは限らないということ むしろ、幸せは共感しづらいということ。
だから、もし僕が 「幸せにするっていうけど、具体的になにをしてくれるの?」 と聞かれることがあったら
僕だったらこう答える。
『 』
いや〜、ダメだ、おかしいな。 Y君と同じで、まったく浮かんでこない。
幸せって具体的にするとなんだっけ。 忘れちまったよ。
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