The あぽ家
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2007年12月12日(水) |
本日無事に父と母は帰りついたようです |
それは月曜日の朝の出来事だ
朝の一掃除が終わり、開店時間前に、口紅を塗るためにロッカーを開けて何気なく携帯を見た
ん?
公衆電話からの着信
そのあとに留守電が入っていた
「おかーさんだけど、おとーさんが具合悪くなりました。○○病院、救急です」
何を!!!
前に話したことがあるが、父は障害があり、その上、心臓にステントが入っていることが頭をよぎった
携帯を握り締め、「すいません、なんか父が具合悪くなったらしくて、○○病院ってどこですか?」
幸い同じ県内だが地名は解っていてもどこにあるのか、どうやっていくのかすら解らない
みなさん、その病院の名前はしっていても、駅が解らない
「○○さん、検索、検索」と頼りにならない励ましの声
どうやらふたつの駅の真ん中らしく
「○は駅が大きいから、もうひとつの方に乗ってタクシーでいくといいよ、駅から遠いから」
早退の許可を貰って、出ようとすると
「○○さん、東口だからね!」というめっきり方向音痴の悪寒にとっては頼りになるアドバイスの声に送られて、会社を出ました
途中、妹さんの携帯に電話を入れるも、「只今、出られません」
今から向かうとメッセージを入れて、本日休日の相方へ電話
「おじーちゃん、倒れたって。これから病院にいくから、もしかしたら来てもらうことになるかもしれないから」
目的地は、駅にして4っつめ
階段を下りると・・「北口・南口」の表示
心乱れるアドバイスをありがとよw
でも南口の下にその病院名が書いてあった
徒歩10分、バス3分
遠くないじゃないか!
それでも大きな病院は「救急」の入り口が解り難かったりするので、安全策をとってタクシーに乗った
タクシーは大きなその病院の建物を横目に、奥へと入ってゆく
正解だ
途中、相方から「メール」が入る
「あたしもいったほうがいい?」
まだ様子がわからないので「後で連絡するから」とメールを送信して電源を切った
救急の入り口へ入ったところで、母が出てきた
「どう?」と問いかけると
「大丈夫だから、今来なくていいと電話するところだった(翻訳済)」
面会許可証を貰って父のいるERへ入る前は、ベッドに寝かされ、両腕に点滴、鼻からチューブを挿官されている姿が浮かんでいた
そしてカーテンを開けると、ベッドに起き上がりすまなそうな笑顔の父の鼻には
だ・・脱脂綿?
ま、ま、まさかの「鼻血?」
右も左も解らない彼の二人は、鼻血で救急車を呼んだのか????
よくよく話を聞けば
その日の朝方4時ころから出血し始めたのだが、なかなか止まらず、妹さんの旦那さんの行きつけの耳鼻科へと行ったとのこと。
切れた血管を押さえる治療中にどうも気持ちが悪くなったらしく、そのうちに看護師さんが慌て出したらしい
想像するに
「せんせー、このクランケ、不整脈が出ています、脈拍が取れません、冷や汗も出てきました!!」
てな、感じで、その慌てぶりが父の気持ち悪さに拍車をかけたようだ
薬の関係もあるので、心臓のステントのことも報告してあったらしく
ドクターは心臓のほうから来ているかもしれないと、専門医のいる病院を手配し、しかも救急車に同乗してついてきてくれたらしい
その後、その救急で、心臓の検査もしてもらい異常がなく、単なる鼻血であることが判明しまして...
あー、めでたい(−−;
しかし問題は、父の心臓に入っているステント
じつは何人かに一人という確率で、父はこのステントに血が凝固してしまう体質なので
普段から血液をさらさらに保つ薬を飲んでいる
そのため、その鼻血はなかなか止まらない
その薬をやめれば、心臓のほうに負担がかかるのだが、薬はやめなければ止まらないだろうとのこと
たった一日の検査では父の血がどれくらいの期間を置けば血が固まりだすかというデータはとれないため
一旦、薬を止めて早急に、かかりつけの病院で指示を仰いで欲しいとのことだった
点滴が終わるまで、待合室で母と話す (以下翻訳済み)
悪寒 「なんで鼻血だって言わないのよ、心臓かと思ったじゃない」
母 「言おうと思ったら名前を呼ばれたから急いで切った」
母 「どうやってきたの?」
悪寒 「タクシー」
母 「そういえば、ここは今日から値上げなんだってw」
・・・値上げ初日に乗れるなんて何て素敵なアニバーサリー かよ!
母 「そういえば、一緒に来た先生、○○病院にいたんだって」
と、父の通っている病院名を言い出した
そんな話で盛り上がるなんて何て、和やかな救急車内だったんでしょ...
母 「朝が早かったから、眠い」
悪寒 「解った、見ておくから、ここで寝とけ!」
そう言ってERへ戻ると、父の点滴は終わっており、先生からもう帰ってもいいとのお達しが
ベットから降りて、ズボンを上げようとした途端
反対側の鼻からタラリ〜
悪寒 「す・・す・・すいません、また出ちゃたんですけど」
新に切れたものか、押さえた側から回ってきたものかを判断するために外来で診てもらうことに
車椅子の父は診療室で待機、中に椅子を用意してくれたので、母に入るように言い
私は外の椅子で荷物番をしていました
するといきなり、母が電話帳と小銭用の財布を差し出し
「○○に(妹さん)先にお昼を食べているように電話して」と
あのね、皆、いい大人なんだから、余計な気を遣わんで、そっちに専念してくれ!
しかも中から漏れ来る会話
看護師さん「ご住所はどちらなんですか」
母 「○○県です」
看護師さん「あら、じつは私も○○市なんですよ」
母 「そこの病院で働いていたことが有ります」
話を膨らましている場合か!!!!
ま、こちらも幸いにして新しい出血ではなく、回ってきた血と解り一安心
ERに戻ると、妹さんの旦那さんが来ていました
耳鼻咽喉科に行ったら誰もいなくてびっくりしたらしいです
そして最後の血圧測定
看護師さん「○○さん、普段の血圧どれくらいですか?」
父 「140ぐらいです」
おいおい、後ろの測定版に示めされてる数字はどうみても168だよ、おとうちゃん
落ち着け!!
・・といっても無理です
何せ、ここはER、隣のベッドでは生き死にの戦いが繰り広げらてます
○○さん!寝ちゃ駄目だよ!!
そ、それはそれは入院患者全員が目覚めそうなほどにでかい声をかけてます
わしら親子完全に場違い
会計が済むまで待合室にいると、肉親と思われる人が泣いていたりします
わしら親子完全アウェー
(どうか、無事にもとの生活に戻れるように快復しますように・・)
会計も済ませて、ERを出ようとすると、妹さんの旦那さんが
「こっちから出られますよ」と入り口へ
まっすぐ
タクシーじゃなく普通に来ても迷わなかったんじゃないの、あたくち....
車で来ているので、駅まで送りますという親切なお言葉
その車・・・・・
ボルボ(って書いてあった)、しかも座席はバックスキン総貼り
頼む、おとうちゃん、こんなとこで鼻血出しちゃいやだよぅぅぅw
その後、悪寒は仕事に戻り、相方にメール
悪寒 「もう大丈夫でおばちゃんちに帰った」
相方 「そっか、一応眉毛だけはかいておいたw」
どんなときでもそれ無しでは、出られませんね
その時悪寒の頭の中にはこんな光景が
悪寒、倒れる。 相方救急車を呼ぶ。
相方「悪寒、大丈夫? もうすぐ救急車が来るからね」
と励ましながら・・・眉毛かく
もしそうなったら
悪寒 「相方ちゃん、悪寒はもう駄目だ・・せめてこの手を握っていて。その右手で」
どうだ!
眉毛、描けまい! プッ
二、三日は安静にして毎日病院に来るようにとお医者さんに言われ
妹さんの旦那さんにも静養のつもりでゆっくりしてください
と、ありがたい言葉を頂戴したにも拘わらず
彼の二人は病院の紹介状を貰い、「もう来たくない」という感想を残して本日新幹線でお帰りになりました
みんな同意見だと思うぞw
とりあえず、おばちゃんちに足を向けて寝ないようにっ!
以上、The・あぽ家、ジジババ来るの顛末記でございましたっ!
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