『レインマン』Rain Man 1988年 バリー・レヴィンソン監督
トム・クルーズ演じるチャーリーと自閉症の兄レイモンドを
演じるダスティン・ホフマンの関係性の描写に、あと一押し欲しい印象を持った。
レイモンドが入所してる施設の職員のキャラクター描写を
もう少し掘り下げた方がよいとも思った。
あれだと兄弟を引き裂く悪者に見えなくもない。
登場シーンが多くなくても、レイモンドの行く末を思う立場がわかる
もっと丁寧な描写で、兄弟二人に絡む存在感を表現したら
作品にもっと深みが出たと思う。
ラストがイマイチぼやけているというか、尻すぼみな印象になってしまっているのは
チャーリーの変化が単一的だからなのだろうか?
遺産を手に入れるために兄に関わっていたチャーリーが、兄の存在を受け入れる。
それ以外の変化を感じさせる種の仕込みとペイがあったら
複雑なニュアンスを感じてもっと胸に刺さるラストになったのではないか。
テーマが魅力的、引き込まれて見る。
ツカミ チャーリー、音信不通になっていた父の訃報が届く。
ポイント1 チャーリー、遺産相続人となっていたレイモンドを探し出し レイモンドが入所する施設に会いに行く。
Mポイント チャーリー、子どもの頃の記憶のレインマンが レイモンドだと知る。
ポイント2 チャーリー、レイモンドとロスのチャーリーの自宅に戻って来る?
エンディング チャーリーとレイモンド、それぞれの人生を歩むことになる。
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