| 2010年08月09日(月) |
『シカゴ』 『乙女の祈り』 |
『シカゴ』Chicago 2002年 ロブ・マーシャル監督
あちゃーミュージカル仕立ての作品か、と冒頭から眉をひそめる思いになる。
ノーマルな作品を見たい気分だったから。
しかし、懸念はよそに事の外面白く見る。
途中気になったのは、物語のキーとなる殺人事件に対する落としどころだ。
ハリウッド映画の場合、悪は悪としての落としどころが必ずある。
この物語の場合、殺人を犯した主人公たちが裁かれる方向に進んだら
観客が望む方向に背くことになる。
殺人を容認する方向に物語が進むとも考えがたい。
ラストシーンで全て理解した。
殺人事件を犯した女達によるきらびやかなステージ。
この物語において殺人事件は極端な形の比喩に過ぎないのだ。
スターの座を掴み取るための熱情とエネルギーこそがこの物語のテーマだったのだ。
ラストのラストに泣いた。涙がこぼれた。
『乙女の祈り』Heavenly Creatures ピーター・ジャクソン監督 1994年 英=独=ニュージーランド
ケイト・ウィンスレットが出演しているのがわかって
何年も前にNHK-BSで録画したビデオを引っ張り出してきて見る。
少女の微妙な心の揺れが胸に刺さった。
少年の心情を描いた作品はわりと目にしてきたと思うのだが
大人の視点ではなく少女の心情を等身大で描いた作品は初めて見たと思う。
大好きな映画の10本に入ると思う。
ピーター・ジャクソン監督は『ロード・オブ・リング』を監督した人だったのだ。
『ロード・オブ・リング』を再見するかも。
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