| 2010年05月26日(水) |
『L.A. コンフィデンシャル』 『刑事ジョン・ブック/目撃者』 再見 |
『L.A. コンフィデンシャル』L.A. Confidential 再見する。
「種まき」と「刈り入れ」が全くと言っていいほど
フォーカスされることなく表現されている。
見る度に隠し扉が見つかって、その道の行き先がつながって
俯瞰の地図が出来上がっていく、まるでそんな感じだ。
だからドキドキする気持が増していく。
この面白さは、作品の全体像を理解した上で受け止められるものだ。
余程原作を読み込んでいるとか、登場人物の見分けがつく前提がないと、
初見で理解をして、面白いと思うまでには辿りつくはずがない。
悪事を実行した人間を、実行したという事実を描くことなく
仕込んである。そしてさり気なくその人物がそこにいるのだ。
初見では「さりげなく」としか思えなかったことが
理解と解釈によって、バックストーリーが見えてくるのだ。
エドが眼鏡を忘れるシーンなんか、ちゃんと前シーンに仕込んであったのを
何度目かに見て気がついた。その細かさ(?)にわくわくする。
思わず「細かい!」と声に出してしまった。
フォーカスした描写や表現じゃないだけに、深い面白がり方が出来る。
ミーハーなところはあるけど、キャーキャーなるのは
作品の中で演じられている人物の魅力に対してのことが多い。
んが、今回はちと様子が違う。
黒澤明監督の『七人の侍』の愛すべきキャラクター、三船敏郎が演じた
菊千代とオーバーラップしているようにも思う。
虚勢を張った背後にある、臆病、屈折、誠実、熱、
そしてファニーな天然気質を感じさせるキャラクターに琴線が共鳴するらしい。
エドを演じるガイ・ピアーズにしびれている。
その演技の一挙手一投足に見入ってしまう。
西洋の俳優にこんな感情を抱くのは初めてかも。
黒船時代の人間か。
『刑事ジョン・ブック/目撃者』Witness を再見する。
あまりにも気持が『L.A. Confidential』に傾き続けているので
切り替えるつもりで再見してみるも、どこか心ここに在らず的に見る。
とはいえ、良い作品には違いないので集中することを心がけて見る。
特典映像の制作秘話を一部見る。面白い。
時間を置いて再見する。
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