おうち鑑賞

2010年05月22日(土) 『L.A.コンフィデンシャルl』


『L.A.コンフィデンシャル』L.A. Confidential 1997年 カーティス・ハンソン監督


一番最初に見た時は、多数の登場人物に加えて

それぞれの呼び名が、時と場所、人間関係によって

3パターンくらい変化するので

丁寧に組み込まれたシーンを味わう暇もなく名前を追うだけで必死。

メモとりながら見ること数回。

登場人物名も理解できるようになる。

最初はすごく複雑に思えた構成も

(もうホント最初は糸がこんがらがっているようにしか見えなかった)

まだ何となくだけどブロックごとの塊で解釈できるようになる。



理解し辛い一因は、日本語字幕の翻訳がマズイことにもあると思う。

原本の英語脚本のおもしろさを、ニュアンスそのままに変換するのが

ひょっとしたら大変な作品なのかもしれないが、英語がよくわからない人間が見ても

作品の意図を理解していない(言葉の選択がマズイ)ように感じてしまう。

例えば、(検死シーンのエドとバドのやりとりの中の) why? とか 

(エドが殺人事件のアナウンスを受けたシーンの)It's mine  の部分。

翻訳字幕で省かれてしまうと、伝わるべきそのシーンの人間関係性や

ちょっとした単語だけど、キャラクターが伝わらなくなってしまう。

そういうズレの積み重ねが物語の解釈にも影響してしまうのだと思う。

そして、ラストシーンでスミスがエドに言う

let me do the taiking という箇所は字幕では「自白」と翻訳されていたけど

スミスのキャラクターを考えると不自然としか思えなくて

吹き替え版を見比べるてみる。

「説明」と翻訳されていたのでこちらの方が合点がいく。

そして、英語字幕をつけて見て気がついたこと。

免職処分になったステンズランドが、バドとのやりとりの中で

署を後にする時に It's confidential と言っている。

このポジションの人物が、作品のタイトルにもなっているキーワードを

このタイミングで語っていることにぐっとくる。

日本語字幕で見たり、英語字幕で見たりいそがしい。

挙句の果てには、普段やらないネタばらし的サイトを覗いてみたり。

ああもう、この作品に限っては、英語ネイティブの人についてもらって

逐一解説してもらいながら見たい気分。

外部の注釈によってさらに、おもしろい見方が出来る

自分的には今までなかったパターンだ。

見るほどに心揺さぶられ度が増していく。

そして長々とある感情を抑えつつ書いてきたが

ガイ・ピアースにしびれまくっているのだ。








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Barbara [MAIL] [バイオトープの庭]

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