『早春』1956年 小津安二郎監督作品
面白ー! 面白ー! 面白ー!
すごく好きだ。もうどうしようと思うくらい好きだ。
特別なことではない、よく見聞きする、
あるいは誰しも心当たりのあるような出来事を通して
精密に描かれた様々な人々の人生。
これ以上のリアルはないと思えるリアルな表現にしびれる。
深い、だけどサラリとかわされる。
すぐ手が届くと思って差し入れた透明な水面。
きらきらと藻や光が交錯する、
目の前にあるように見えて、ずっとずっと底が深い。
宮口精二のおっさんぶりは秀逸この上ない。
物語上、直接関与しているわけではないが
夫婦を演じた杉村春子ともども演技を感じさせない
自然に見える所作にしびれてしまう。
他の小津安二郎監督作品に出演している杉村春子の
自然に見えながら、可笑しみや感情の奥深さを醸し出している演技も
すごく魅力的で印象に残ってる。
登場人物全ての人生が描かれているのだ。
ああ面白いったら!
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