『麦秋』1951年 小津安二郎監督作品 を見る。
NHK-BSで録画したものだ。
スクリーン上映で冒頭10分くらい見逃した作品だった。
出演している役者さんもほぼ同じ、美術や風景などテイストが似ているので
『戸田兄妹』以外、数作品見ているはずの小津安二郎監督作品が
頭の中で混ざっている。
DVDを手元に揃えて年代順に見た方がいいと思った。
自分にとっては、何度か見直すことで味わいの理解度が増していくタイプの映画だと思う。
やはり原節子は大根ちっくだ。
時代背景の違いもあるだろうが、満面の笑顔で超キツイ台詞を言うところなど
一時の竹中直人の笑いながらの怒り芸とオーバーラップする。
嫁に行くとか行かないとかの話ばっかりで
何で?と思ってしまうところがあるけど
よくよく考えてみると、こういう女子にとって
人生の転機になるであろう嫁に行くというエピソードを軸に
家族の関係を描いている作品って意外とあるようでないのかも。
それに脚本、監督は男性だけど、女子を描く目線に不快感がない。
それだけ人間を俯瞰の視点で描いているということなのだろう。
『晩春』と同じく、ラストに両親の心情に帰結する構成は好きだ。
何気なく見える日常を淡々と描くことによって人間を描くスタイルは
一見さらりと見えるけど、強烈なボディブローなのだ。
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