『ファンタジア』1940年/米 を見る。
二十歳前後だったろうか。
新宿とか渋谷とか池袋とかそういう中心地じゃなく
確か錦糸町だったか、下町の小映画館までたずねて見に行ったという
記憶込みの印象が刻まれている映画だ。
この映画が1940年の製作!?(つまり昭和15年)
そりゃ、日本が戦争で負けるわけだわな、と
当時も思ったことがオーバーラップする。
色彩がとても美しい。
デジタルチックな現代の作品の色彩より断然すごいと思える。
そして約70年前に製作された映画だとは思えない。
今年の新作ですと言われても不思議がない。
クラシック音楽と映像の融合というドラマ作品ではなかったので
少し醒めた気持ちで見ていたのだけど、
上映が終わって多くはなかった観客らと映画館を後にして
雑多な雰囲気の錦糸町街に出た時、えもいわれぬ感傷に包まれていたこと
そして、その時吹いていた風のぬるさや風景を思い出す。
DVDを見て、単純に作品に対してどう感じたかというより
錦糸町の映画館での風景や匂いや感情の記憶が交錯しながら見た感じだった。
ハッキリ言えることは、大きなスクリーンで見た方が良い映画に違いない。
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