| 2009年06月25日(木) |
『ラスト・コーション』 |
『ラスト・コーション』を見る。
トニー・レオンが放つ存在感は本当に稀有な魅力だと思う。
観客の目を十二分すぎる程引き付けながら
作品の中で存在感が突出していない。
相反する要素を内包しているかのような魅力。
豪胆であり繊細、大胆であり臆病、慎みと情欲というように。
158分の作品。2時間40分!
それほど長さを感じることなく見入ることは出来た。
だから概ね良い作品なのだとは思う。
しかし映画を見ながら言いたいことが山ほど湧き出す。
そういうのも楽しいんだけど。
壮大な物語であるかのように装いながら、事実壮大な物語なのだけど
その壮大さは、ある視点を描く道具でさえあった、と
受け取れる構図はとても好き。
物語の時代背景などから『さらば、わが愛/覇王別姫』とオーバーラップする。
『さらば、わが愛/覇王別姫』のエンターテイメント性を思うと
『ラスト・コーション』は曖昧な印象だ。
作品時間が長いのに登場人物が深く描かれていない。(時間は関係ないか。)
いわゆる「前ふり」っていうのかしら? なども弱過ぎると思う。
だから「落とされて」もスッキリしない。(エラソーだけど)
登場人物の人物像や関係性が深く感じられないところや
状況が説明台詞で片付けられているところなどからして
印象的な場面がほとんどない。
「ある視点」である情欲(セックスシーン)をもっと追求したら
それはそれで柱を感じられるようになるのかも。
作品の構成とか関係なく言えば
充分スゴイ場面だったとは思うけど。(あはは)
158分は100分前後に凝縮出来るのではと思う。
年代物のテレビの画面の映りが最近めっきり暗っぽくなってきて
判別不能な場面がたくさんあった。
光と影の映像だったから余計。
トニー・レオンをハッキリ見たい。見直したい。あはは。
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