| 2008年05月08日(木) |
『酔いどれ天使』 『静かなる決闘』 |
黒澤作品を初めて見たのは、昨年の10月に
黒澤明監督が脚本を担当した『銀嶺の果て』だ。
監督作品としては、今年の3月に
『野良犬』『素晴らしき日曜日』『わが青春に悔なし』
の三作品を見たわけだけど、この時点ではまだ
黒澤明監督作品に心揺さぶられる感じじゃなかったのだ。
初めて見る黒澤明作品に対して「男性的なスケール感」
(私にとってはあまり良くないイメージや思い込み)を漠然と
持っていたのも要因のひとつだし、また
これらの黒澤明監督作品は、その後の黒澤作品の
真髄の萌芽を湛えた初期の作品だったので
黒澤作品に初めてふれる私にとっては
平静に見てしまうことができたのだ。
『野良犬』の三船敏郎にしても
(この時点で充分魅力的だとはいえ)
まだ開花前の姿だったと思うし。(その後心臓打ちぬかれまくり)
『酔いどれ天使』
映像の美しさ、三船敏郎の濃密な魅力と志村喬の深みのある存在感。
「浪花節な芝居はやめてくれ」 「日本人てやつはとかくくだらないことに身を捨てたがっていけねえ」
昭和24年製作の作品。何て軽やかなんだ。
『静かなる決闘』
三船敏郎演じる医者が、性欲を抑える苦しみを
ドラマティックに訴え語るラストシーン。
とても感動しながら、一方自分自身に
「可笑しいと思ったらアカン!」と言い聞かせながら見た。
千石規子さんって「おばあさん」のイメージしかなかったんだけど
魅力的な若女子だったんだな。(ちょっと西田尚美さんに似てた)
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