月に舞う桜
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2023年03月09日(木) |
褒めてるつもりが見下して |
新たにヘルパー事業所と契約することになり、書類に住所氏名を何度も書いてたら、それを見た事業所の人から「ちゃんと字が書けて、すごいですね」と言われた。 そういうことは、ときどきある。 モヤっ、イラっとするのだけど、どんな顔をすればいいか分からない。 たしかに、脳性麻痺の人の中には、障害ゆえに筆記が難しい人もいる。 でも、脳性麻痺の障害程度は人によってピンキリで、私はたまたま筆記が可能な障害程度だった。ただ、それだけのことだ。 私の障害程度も生活歴も何も知らないのに「ちゃんと字が書けて、すごい」と言うのは、脳性麻痺者は字が書けないものだという思い込みがあり、最初から脳性麻痺者を一括りにして下に見ているからだ。 だから、「すごいですね」に対して「ありがとうございます」とか「そんなことないです」などとお礼や謙遜は絶対に言わないように心がけている。 でも、じゃあ、どんな顔をして、どんな返答をするのが私の気持ちとしてしっくり来るのかが分からない。 「字が書ける程度の障害ってだけの話ですよ」と、冷めた表情と声で、その場でぱっと言い返せればいいのだけど、とっさにそれができない。 まあ、たしかに健常者より書くのが遅いし、どんな高さの机でもきれいに書けるわけじゃない。おまけに、昔よりだんだん筆記が大変になってきた(手首が固くなってきたせい?)。私なりに、頑張って書いてる感はある。 それにしたって、初対面で「ちゃんと字が書けてすごいですね」はバカにし過ぎじゃない?
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